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宗教画で死ぬまでに一度は見てみたい有名な作品を厳選しました。宗教画の代表作はルネサンス期に集中していますが、古今東西で集めてみました。宗教画と天使の関係にも言及しています …
特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
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第6回 危ない宗教団体ランキング
第8回 宗教の種類がわかる4つの基準【日本一わかりやすい宗教の教科書】
第9回 宗教と芸能人の意外な繋がり
第10回 日本の怖い宗教【5つのカルト宗教団体】
第11回 宗教を日本人が嫌いになるたった1つの理由
第12回 宗教のやばい話3選【日本三大カルト】
第13回 宗教が2chで叩かれる3つの理由
第14回 宗教は漫画から学ぶ時代?【宗教漫画9選】
第15回 宗教戦争が日本で起きない2つの鍵
第16回 宗教団体アレフで続く公安の監視
宗教画は芸術の始まりと言っても過言ではありません。
また、宗教画が主流だった時代も存在します。今はあまり見かけない宗教画、実はそんなことないんです。機会があれば現代の宗教画の特集もしますが、今日の特集は歴史的に有名な宗教画の世界をお届けします。
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目次はこちら
宗教とは
宗教とは人や自然の力を超越した存在、言わば神を中心とする概念の事です。
宗教の英語(Religion)にもあるように、神と人を再び結びつけると言う考え方で本来は神秘的で美しいものです。そのため、宗教と芸術は古来より深い関わりがありました。
実はルネサンス美術も教会装飾から始まっていて、芸術の出発点が宗教だったというものは少なくありません。その宗教画に魂を入れイタリアルネサンスを導き出したのがジョットと言えるでしょう。
ジョットは従来の平面的な表現から人間の感情を前面に出した作品作りによって絵画を芸術という高いステージに引き上げた功労者であり芸術文化の先駆者でもあります。
宗教画とは
神話や伝承や教義をテーマとした絵画が宗教画です。
作家の表現伝達手法の1つである絵画から、これは宗教画だと規定するのは簡単ではありません。
世界三大宗教から言えば。キリスト教では偶像崇拝を禁止している宗派もありますが、禁止していない宗派では聖画(イコンなど)と呼ばれ、イスラム教では偶像崇拝が禁止されているので宗教画はほとんどありません。仏教では密教という宗派の曼荼羅や仏画、禅画とも呼ばれます。
宗教画と言えば天使
宗教画と言えば天使と言う人も多いでしょう。
実際に、ミケランジェロの代表作である受胎告知の宗教画にも登場します。天使(angel)の語源は伝令や使いの者という意味で、神々と人間の中間の霊的存在のため、キリスト教の宗教画(聖画)には欠かせない存在となっています。
16世紀までの宗教画に天使が多いのは、その当時にキリスト教が主流で純粋に天使の存在を信じていたという背景があると言われています。
有名な宗教画6選(一度は見てみたい)
宗教画をドラマチックで芸術的作品へと完成させた言われるのがラファエロやミケランジェロ、ダヴィンチだと言われています。この3人は、ルネサンス期を代表する画家でルネサンスの三代巨匠とも呼ばれています。
ベルヴェデーレの聖母(Madonna del Belvedere)
ラファエロ・サンティ(Raffaello Sanzio)の宗教画で、オーストリアのウィーン美術史美術館に所蔵さています。
「牧場の聖母」とも呼ばれ、赤いドレスと青いローブをまとい、優しく幼子らを見守る聖母マリア。少年のような姿の聖ヨハネが片膝をつき細長い十字架を支え、幼子キリストはその十字架を握り視線を送っています。
ミケランジェロが偉大な改革者であるのに対し、ラファエロはそれまでの芸術手法を統合、洗練して、女性的で優雅な様式を確立した。総合芸術の天才として彼の死後も賞賛され、模倣されたと言われています。
最後の審判(Last Judgement)
ミケランジェロ(Michelangelo)の作品です。バチカン宮殿内に建てられたシスティーナ礼拝堂にある宗教画で、マタイ福音書などに記される「最後の審判」をテーマにしたフレスコ画です。
1981年から1994年までに修復作業が行われ、製作当時の鮮やかな色彩が蘇っています。他にもシスティーナ礼拝堂の天井画も有名で、旧約聖書創世記にある9つの場面、天地創造から大洪水までを描いています。
最後の晩餐(The Last Supper)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の宗教画で、イタリアのミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある壁画です。
福音書に登場する一場面として、弟子の裏切りを予言するイエス・キリストと、それを受けて動揺する弟子たちの様子を、それまでに無い写実性をもって表現したテンペラ画です。
立体曼荼羅(胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅)
曼荼羅は密教の教えや世界観を視覚的に表現した宗教画です。
5種ある曼荼羅の中で、この立体曼荼羅は両界曼荼羅と呼ばれ、仏の世界観を2つの曼荼羅によって描いています。この宗教画は、京都にある真言宗の本山(教王護国寺)にあります。
薬師寺吉祥天像
この宗教画は日本に現存する最古の彩色画とされ国宝にもなっています。
仏教では仏画と呼ばれ、奈良にある薬師寺に所蔵されています。しかし、本画像は通常は非公開で正月や薬師寺大宝蔵殿の特別開扉の時などに一般公開されます。仏教の守護神である吉祥天を描いたとされ、作者が不明の宗教画です。
蓮池観音
白隠の宗教画です。
一般的に禅画とも呼ばれ、白隠が描き表そうとしたものは心であり法の端的だと言われています。代表作の多くはダルマが有名なのですが、この宗教画は白隠にしては珍しく、絹に鮮やかな多色づかいで、丁寧に描かれた観音図。
宗教画の右端には「衆生を救うはずの菩薩が俗世を離れた別世界にやって来て、骨休めしているとはいかがなものか」という意味の文字が入り、にこやかに観音を叱責しているようにさえ見えます。個人蔵なので、展示会などでしか公開されていません。
まとめ
古今東西、宗教画をまとめました。
死ぬまでには一度は現物を見てみたい有名な宗教画を厳選しました。実は紹介しきれていないだけで有名な宗教画はまだ沢山あります。宗教画は芸術のルーツともなったと言われる原典なので見ておいて損はありません。
次の特集記事はこちらからどうぞ。↓
あとがき
宗教画は宗教の美しさと相まって楽しませてくれます。
作者の創作意図は勿論、表現された宗教観がさらに解釈を飛躍させてくれます。宗教画の世界は、奥が深い、また機会があれば記事にしたいジャンルです。
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