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霊友会とは?釈迦殿や弥勒山は、さすが竹中工務店の設計と言った所でしょうか。それにしても宗教建築は芸術?アート?近代建築として後世に残して欲しい建物の1つでしょう …
宗教の建築ってなんだか変わっている。
だいたい街で見かける、おかしな建物って多くの場合で宗教団体の建築物だったという経験ありませんか。実際に東京タワーに登ると誰もが、霊友会の本部(釈迦殿)に目が行くはずです。
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霊友会とは
霊友会とは法華系の新興宗教です。
特徴的なのは、一般的に父方を始め男性方の先祖を中心に供養するのが一般的だった時代に、父方・母方だけでなく夫婦に繋がる全ての先祖を供養する事(総戒名)で信者を集めました。霊友会の教えを簡単に言えば、先祖供養し先祖から引き継ぐ因縁を解決する教えと言っても過言ではないかもしれません。
他に有名なのは、法座と呼ばれ信者が集い人生相談をして解決の糸口を宗教的に見出そうとする事でしょう。
信者数は文化庁の宗教年鑑によると約120万人と申告されており、公式ホームページによると約270万人と公称していますが、現在では霊友会から独立した立正佼成会より少ないと言われ、その実数は10〜20万人が妥当ではないかとも言われています。
霊友会の信者が少なくなっている理由として、宗教業界で信者数が減少しているという要因より、内部分裂によって霊友会から離散・独立した信者が多く実数が減ってしまったと言った方が良いでしょう。
霊友会のお経とは
霊友会のお経とは法華経です。
総戒名と呼ばれる血縁者全ての戒名をまとめた前で、青経巻(法華三部経の一部)を毎日の勤めとして読み上げるのが基本的な宗教儀式です。このお経をあげる事で、先祖供養に繋がると信仰していることが霊友会の特徴です。青経巻とは法華経の真髄とも呼ばれる一方で、厳選した内容となっているため朝夕に勤行できる分量にまとめられています。
霊友会の事件とは
霊友会は過去に事件を起こしています。
と言っても戦後まもなく(1949〜53年)の頃で、霊友会の本部からGHQの捜査でコカインが押収されたり、創始者の1人(小谷喜美)が赤い羽根共同募金の横領、闇ドル入手、贈賄などの容疑で検挙され有罪判決されたりするなどの事件を引き起こしています。
霊友会の評判とは
霊友会の評判で特に悪い印象を受けるものはありません。
一部でおかしな信者がいるのは新興宗教のお約束ですが、そういった評判自体が少なく、霊友会の活動自体があまり目立つものではないと言った方が良いのかもしれません。出来るだけ直近の評判をリサーチしてまとめました。
霊友会は、お導きというサービス残業より過酷な、修行と言う名の滅私奉公がある事で一般人にも広く知られる所です。
霊友会で得られるご利益は、正直ありません。母方の親族が霊友会で、ご利益あるから今でも続けてますが。
霊友会は害がなく、幸せになれた人もいることは知っています。
その反面、全てを失った人や人生が狂った人の体験談もみかけました。私の場合、母親の強い勧めによって 強制的に入会させられ、勧誘活動もさせられましたが、 社会人になってからは霊友会に関わっていません。
霊友会の釈迦殿とは
霊友会の釈迦殿は日本の宗教系の近代建築で有名です。
釈迦殿は、東京タワーの近く(麻布台)にありますが、周囲に高層ビルが多いため知らない人も多いのでないでしょうか。一方で、東京タワーのほぼ真下なので登ると必ず目につくでしょう。
この釈迦殿は竹中工務店が設計や施工を行った宗教建築で、かなり印象的なデザインとなっています。釈迦殿の外観は「合掌」をイメージして設計され、両の手のひらを合わせた中心に釈尊像と参拝する人々を柔らかく包み込む形となっています。
ちなみに、この釈迦殿が霊友会の本部となっており、釈尊との心の会話を交わす場として建築されました。
霊友会の弥勒山とは
霊友会の弥勒山は研修施設です。
泊まり込みの研修で使われる事が多く、2015年に大規模修繕・改築が行われました。霊友会の青年部を中心に毎年5万人以上が全国から訪れるようです。
昨今では、若者の信仰離れが叫ばれ、二世三世信者の教化教育問題は霊友会でも例外ではなく課題の1つです。弥勒山のように広大な敷地に、大規模な宗教施設を持つ新興宗教団体は限られています。大自然の中で非日常的な空間と共に語る宗教は神秘性を感じやすいのが特徴で、霊友会だけでなく、世代を超えて相性が良いのかもしれません。
霊友会のイベントとは
霊友会には誰でも参加できるイベントがあります。
特に、霊友会のインナートリップは有名です。霊友会が宗教活動以外に行なっている社会活動を通じて直訳通りの自己探求を行ったり、法座で悩みを告白する事によって内面に気づいたりする俗に言うセラピーみたいなイベントがあります。
全国の支部や霊友会館、インナートリップセンターで毎月曜日を決めて定例イベントとして開催されているようです。興味のある人は、詳しくは霊友会の公式イベントページをご確認ください。
霊友会の勧誘とノルマ
霊友会の勧誘にはノルマはありません。
基本的な勧誘方法は、先ほど紹介した最寄りで開催されるインナートリップのイベントに勧誘されます。釈迦殿が近い人にはその法座に勧誘され、ほぼ毎月行われている弥勒山の宿泊イベントに勧誘する流れが一般的です。人間関係を積み上げながら新興宗教という違和感を感じさせなくする手口は、霊友会に限らず他宗教の勧誘でも同じかもしれません。
霊友会の会費とは
霊友会の会費は月に500円です。
だからと言って霊友会は年に6,000円しかお金がかからない訳ではありません。会費とは別に、宗教活動に必要なお布施は必要となります。信仰生活によっては、仏壇やお経なども買わなくてはなりません。勿論、信仰心を満たすためにはお布施だって必要です。
霊友会の退会は簡単な場合と難しい場合がある
霊友会の退会は一筋縄ではいきません。
と言うのも、親から信仰を引き継いだ二世や三世などの信者でなければ、最寄りの支部や本部に退会の旨を告げ退会届を出せば簡単に退会できます。周りの信者から説得されたりしてトラブルになるケースも人によってはあるようです。
しかし、問題なのは親が信仰を辞めないのに子だけ退会するケースで、これは簡単ではありません。霊友会は先祖の因縁だけでなく、それは勿論ですが子の因縁も代々と受け継がれてゆきます。
すると、信仰は個人1人の問題ではなく家や先祖にまで関係してしまいます。良いも悪いも霊友会の特徴で、そこでトラブルが起きてしまうのです。霊友会の退会に関しては親子トラブルが評判でも多いので、少しだけまとめておきます。
霊友会の二世です。親に押し付けられほんとに辛いです。
私のためを思って集いや釈迦殿や弥勒山参拝に連れて行ったりするのはわかるのですが、私は宗教をやりたくないです。このことを親に言うと「親の言うことが聞けないわけ?親不孝者だ」と叱られます。
霊友会をやめたいのですが親の顔色を伺ってしまいます。
僕が小さい頃から両親が霊友会に入ってて、僕も自然な流れで入っています。両親は僕が霊友会が嫌なこと知らないと思います。集いなどは用事をつけて毎回断ってますが、会費の500円ももったいなく感じてきました。なるべく喧嘩とかはしたくないので、今はズルズルと信者をやっています。
霊友会の葬儀とは
霊友会の葬儀は霊友会葬と呼ばれています。
基本的に、霊友会は在家信者の集まりなので、葬儀の際には日蓮系の僧侶に相談します。霊友会で葬儀の指定はないため、日蓮系と同じ葬儀を執り行うのが一般的です。
一般的な葬儀は、お墓のある檀家さんにお願いをする場合が多く、故人が亡くなった日の夜、または次の日の夜などに通夜を行い、その翌日に葬儀・告別式を実施するのが一般的なお葬式の流れになります。
葬儀・告別式は、遺族の集合、受付準備を含めて午前10時頃に開始され、約2時間で閉会するのが通例です。一般的に、司会者(葬儀社)による開式の宣言がなされ、僧侶による読経が開始されます。
日蓮宗の場合「総礼」→「道場偈」→「勧請」→「開経偈」と続き、参列者全員で「読経」→「唱題(お題目を唱えること)」で経本を読み上げ、「南無妙法蓮華経」を唱えるようになります(地域により多少異なります)。
まとめ
霊友会とは何か。今回は釈迦殿・弥勒山を中心に小ネタを紹介しました。
現在、勧誘に力を入れているという評判も耳にしないため、親から子、子から孫へと信仰を受け継ぐ形で教団勢力を拡大する王道の布教が霊友会の現状でしょう。そのため、少子化の煽りを食らって信者数も右肩下がりと言った所でしょうか。若い世代の信仰の理解、時代に合った宗教のカタチ(立ち位置)は霊友会に限らず、どこの教団もネックとなっています。
あとがき
霊友会は生き残れる新興宗教なのか。
何か明確な手段や方針がない限り、現在の新興宗教団体の勢力マップは大きく変貌するでしょう。そうでなくとも高度経済成長期で成長した新宗教でさえ、今や見る影もありません。
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