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お遍路さんとは何か。お遍路さんの目的や意味を簡単に紹介しました。四国遍路が観光地となりお遍路さんの目的も多様化、実はお遍路さんにも目的があったのです …
お遍路さんの特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
第3回 お遍路の意味【完全解説保存版】
第4回 お遍路とは日本三大巡礼の1つ【人生で一度は訪れたい聖地】
日本は八百万(やおよろず)の神が存在しているとされ、諸外国に比べると、巡礼は多彩で変化に富んでいます。
自然崇拝、先祖崇拝、神道、仏教、儒教、修験道など様々なものがあり、その中でもお遍路さんで有名な四国遍路は、伊勢参り、熊野詣と並ぶ日本の代表的な巡礼となっています。
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お遍路さんとは
お遍路さんとは四国にある空海(弘法大師)が修行したと言われる88ヶ所の寺院を礼拝する人たちの事です。
霊場寺院を結ぶ歩き道を遍路道と呼ぶことから、地元の人々がお遍路さんと呼ぶようになったと言われています。お遍路さんは四国の人々から親しまれ見返りのない「お接待」が文化として根づいています。
お遍路さんの目的
お遍路さんの本来の目的は修行です。
四国は古くから修行の地とされ、仏教徒(真言宗徒)の修行で修行僧や修験者が空海の足跡を辿り修行の旅を始めたのが始まりです。
お遍路さんの目的は仏教で大きく3つあると言われています。生きている人が亡くなった人に対して行う追善供養、自らが生前に、あらかじめ死後の冥福を祈る予修供養、自分探しなどの修行です。
最近ではパワースポットや歴史巡りなどの観光を始め、人生リセット、癒しなどお遍路さんの目的は多種多様なものとなっています。
お遍路さんの意味
お遍路さんには意味があります。
歩きによるお遍路さんは道中に意味を考えながら巡礼する事ができますが、バスツアーなどを始め気軽にお遍路さんとなれると、単なるスタンプラリーとなってしまい本当の意味を忘れてしまいます。
お遍路さんによって目的が変わるため、意味も変わってきます。お遍路の意味については後日に記事を書くため、お楽しみに。(近日公開予定)
お遍路さんの費用
お遍路さんの費用は移動手段によって異なります。
基本的には、歩きによるお遍路が最も高価で、自家用車によるお遍路が最も安価です。基本的にお遍路さんの費用で大きな割合を占めるのが宿泊費と食費です。安宿に泊まったとしても1万/1日が相場です。歩きによるお遍路だと平均50日前後はかかりますので、50万前後が必要です。
自家用車(15万前後)やレンタカー(25万前後)、バスツアー(30万円前後)や乗合タクシー(40万前後)などになると、お遍路にかかる日数自体が大きく短縮できるため費用を抑える事ができます。車を使っても1週間〜2週間の宿泊費と食費が大きなネックとなります。
お遍路さんの服装(衣装)
お遍路さんの服装には意味があります。
白衣(ひゃくえ)を着て、雨や日差しをよける菅笠をかぶるのが一般的なスタイルですが、服装に決まりがあるわけではありません。白衣(白装束)は、昔、お遍路さんが途中で行き倒れで死ぬことが少なくなかったため、いつ死んでも構わぬよう白い死装束という服装が定着したようです。白は、仏の前で皆平等という意味もあります。
お遍路さんのツアー
お遍路さんで最も多いのが旅行会社のバスツアーです。
費用も比較的やすく、気軽に参加できるのが特徴です。各社からバスツアーが発売されており、一部だけを周るバスツアーと全周できるバスツアーがあります。四国遍路を全周するバスツアーはおおよそ6日間(福岡発)9日間(東京・大阪・名古屋発)の旅程で旅行代金の目安は25万円前後です。
一部だけを周るバスツアーは各参拝札所ごとに出発日が設定されていて、旅程は日帰り〜3日間、費用は3〜5万などが多く週末など気軽に巡礼できるようになっています。※阪急交通社調べ
その他には、四国にはお遍路さん向けのツアー(歩き、自家用車・レンタカー、貸切・乗合タクシーなど)が組まれていたり、専門店もあるので、いくつか地元の旅行会社に相談するのがおすすめです。
お遍路さんの距離
お遍路さんの距離は移動手段によって幅があります。
基本的な距離は1100〜1400kmで、お遍路さんの選択する道で距離が変わります。最近では車を使ったお遍路さんも多く、自動車だと打ち戻りと呼ばれ来た道を引き戻す場合や歩きに比べ遠回りの道が多いため距離が増える傾向にあります。寄り道をすれば簡単に2000kmを超える場合も少なくありません。
お遍路さんにかかる日数
お遍路さんの日数は最短5日だと言われています。
しかし、現実的に車を使ったお遍路さんは1週間から2週間ほどの日数をかけ余裕を持って巡礼するお遍路さんが多いようです。一方で、歩きのお遍路さんは足の速い人で45日前後、遅い人でも60日前後で巡礼するお遍路さんが多いようです。
1度の旅で、八十八ヵ所のすべてを巡ることを「通し打ち」と呼ぶのに対して、最近のお遍路さんに多いのは札所を日数を分けて巡る「区切り打ち」です。これはお遍路さんが巡礼する札所を一度に巡らず、日数を数回に分け四国を訪れて巡る方法で、近年では多くのお遍路さんが区切り打ちという巡礼の新しいカタチが浸透しています。
お遍路さんのお接待
お遍路さんはお接待を受ける文化が四国にはあります。
お遍路さんは、地元の人々から食べ物やお賽銭を貰うことがあります。これを「お接待」と言います。お遍路さんに対するお接待は、基本的に無償の行為で、お接待を受けた場合、基本的には断ってはいけない風習があります。
お接待の意味合いとしては2種類あり、1つは弱者に対する支援であっていわゆる施しです。もう1つは、自分自身の代わりにお大師様(弘法大師)にお参りしてほしいという意味での賽銭の寄託なのです。
お接待を受けたマナーとして、合掌して「南無大師遍照金剛」を3回唱え、自分の納め札を1枚差し上げます。納め札は、札所に納めるもの以外に多少の余分をもって、すぐに取り出しやすいところに入れておきましょう。(お接待の過剰な期待は禁物です)
お遍路さんを英語で言うと
お遍路さんは英語で pilgrim と表現します。
発音記号は pílgrim で、発音の目安としてカタカナ読みするならばピィルグリィムでしょうか。四国遍路(お遍路)は The Shikoku Pilgrimage と呼ばれています。
2015年に米紙ニューヨーク・タイムズが世界の観光地ベスト52で「お遍路」が35位にランクされ、外国人のお遍路さんも増えているようです。香川県さぬき市のおへんろ交流サロン調べでは2016年7月からの1年間で外国人の歩き遍路達成者は323人だと言われ、この10年間で約10倍も増えているのだとか。
そのため、英語で外国人お遍路さんをお接待するためおもてなしや工夫が始まっています。ちなみに、お接待を英語で言うならば treat です。なかなか単語で表現するのが難しい日本語ですが、なんとか説明した文化の1つです。
お遍路さんの9点グッズ(持ち物)
お遍路さんに必須グッズがあります。
お遍路さんの3点グッズとも呼ばれ、お遍路さんの正装だと言われる白衣(びゃくえ)と輪袈裟(わげさ)、金剛杖です。その他、線香やローソク、納め札(1ヶ寺に2枚のため176枚)などの礼拝3点グッズは最低限のマナーとして揃えておきましょう。敢えて言うならば、もう3点ほどグッズを挙げるならば経本や念珠、それらを入れる頭陀袋があれば問題ありません。
言うならば、この他はキリが無いので宗教的な趣味の範囲で揃えておけば問題ありません。
まとめ
お遍路さんには目的があります。
それは別にどんな目的でも構わないでしょう、人それぞれで他人が口出しする事ではありません。しかし、何事も目的をはっきりさせないと得るものは少ないでしょう。様々な目的を持ったお遍路さん達を見かけると、声をかけたくなる(お接待したくなる)地元民の気持ちも少しだけ伺えるような気がします。
次のお遍路特集はこちらからどうぞ。↓
あとがき
お遍路さんの基本は今でも歩きです。
少数派になったとは言え、お遍路さんの醍醐味は歩きにあると思います。それは、お遍路さんへのお接待で過剰に期待する必要はありませんが、そこから生まれる出会い(ご縁)は人の温もりで都会ではなかなか味わう事ができないと言っても過言ではないでしょう。
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