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大本教は危険なのか。芸能人と言うより有名な経営者(松下幸之助)などが信者ではないかと噂されていますが真相はいかに。大本教の現在(いま)がわかる特集記事です …
大本教は戦前には強い影響力を持ち、宗教生活に没頭すると言うより過激派とも言えるような政治活動も行っていました。
教祖が逮捕されるなんて昨今ではそう聞きません。しかもその事件が政府のでっち上げだったとしたらビックリしませんか。
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大本教とは
大本教は神道系の新興宗教です。
新宗教の多くに影響を与え、信者が様々な教団の教祖として独立したのも有名です。まさに、その名の通り新興宗教の大本と言っても過言ではありません。権力に強く反対する宗教団体としての面もあり、戦前には政府より二度の弾圧を受けた経験もある程の影響力を大本教は持っていたとも言われています。
珍しいのは教祖が2人いて、1人は神懸かりした女性(出口なお)と神懸かりの教団から神道的な裏づけをした娘婿(出口王仁三郎)です。新宗教の中でも特に反権力の立場の人達から評価が高く、庶民以外にも、知識人や軍人にも人気があったようです。
大本教の信者数
大本教の信者数は最新の文化庁の調査(宗教年鑑)によると約16万人と公称しています。
とは言え、この数字は教団の自己申告ベースですから信者の実数よりも少ないのが通例です。宗教学者などのリサーチによると、若者の信仰離れや少子化などで他教団と変わらず教団勢力をはじめとした信者数などは衰退していると言われ、はっきりと書かれていませんが、数万人規模が現在の信者数として妥当だと考えているようです。
大本教の教えとは
大本教の教えは基本的には神道と同じです。
簡単に言えば大本教の教えは、出口なおの神懸かりの言葉を出口王仁三郎が神道的な解釈を加え信者に教え広めていました。具体的に言うと、大本教の有名な教えは2つあり、まず「型の大本」と呼ばれ大本教の教団内部で起こった事が日本や世界に波及してゆく法則、そして「立替え・立直し」は俗に言う終末論とユートピア建設が土台となっています。
そういった世界観を元に神懸かり(今で言う精神疾患に近い)の言葉を解釈し、教えとする訳です。手かざしの元となった「み手代」や理想郷を建設するために芸術などを探求する教えも大本教が始まりと言っても過言ではありません。
大本教の本部は亀岡と綾部
大本教の本部は京都(亀岡と綾部)にあります。
大本教の本部に訪れる機会があったら、発祥地とされる綾部の本部(梅松苑)にある「みろく殿」には一見の価値があります。御神体山である本宮山を中心に神苑が設備され、また近くには歴代教主の墓地である奥都城があります。
本部と言っても信者にとっては聖地とされ、全国の信者が定期的に訪れています。設計コンセプトにはもちろん、大本教の夢でもある理想郷(ユートピア)で、非日常的な神秘的な空間が演出されています。
大本教の現在とは
大本教は現在、五代目の教主(出口紅)が後を継いでいます。
現在は、いくつかに分派(大本信徒連合会や愛善苑など)してしまっています。現在でも大本教の活動は、講演会などを通して信仰と政治を強く結びつけているのが特徴でしょう。
現在でも教祖の出口王仁三郎は信者以外からも支持を集めており、例えば「変な広告」で有名なワールドメイトの深見東州もそのパフォーマンスには影響を受けたと言われています。現在では大本教に限らず代替わりによってカリスマ教祖がどんどん減っています。
生長の家は大本教から生まれた
生長の家は大本教から生まれたと言っても過言ではありません。
生長の家の教祖(谷口雅春)は元を辿れば大本教の信者だったと言われています。生長の家が宗教団体の中でも少なからず政治的な影響力を持っているのも、大本教から影響を受けたからと言っても良いでしょう。他にも、手かざし系の宗教である崇教真光(世界救世教からの流れ)や霊友会なども強い影響を受けています。
大本教の2大事件
大本教は事件によく巻き込まれていました。
事件と言っても真相は政府からの弾圧で、国内で影響力を持つ事をよく思わない政府から容疑をでっち上げられ逮捕されると言う事件ばかりです。大本教で大きな事件は2つ、不敬罪と新聞紙法違反の疑いで逮捕、そしてクーデターの危惧していた軍部による大本教の本部(綾部と亀岡)が本部を取壊し、不敬罪並びに治安維持法違反で教祖(出口王仁三郎)が逮捕される事件です。
事件は政府側のでっち上げですから、もちろん判決は証拠不十分で無罪でした。しかし、一度は無期懲役とまで言い渡されている事件が無罪になった訳ですから大きな話題にもなりました。戦前にはなりますが、当時はそれだけ国内外で影響力があって危険視されていたのが大本教です。
大本教が危険なポイント
大本教はそう危険な宗教ではないと思っている人もいるかもしれません。
もちろん、多くの人にとって危険ではありませんが、大本教には危険なカルト教団となってしまう可能性がない訳でもありません。大本教などのように教祖を中心とした宗教にありがちなのが、教祖の言葉を中心に宗教的な背景を後付けする訳です。
わかりやすく言えば予言で、今まで事件などを引き起こす危険な宗教団体の共通点の1つが予言を常習化していると言う事です。簡単に言えば、信者が洗脳・マインドコントロールされやすい空気感が生まれてしまいます。仮にそこに悪意があれば何を擦り込もうと自由ですからね。
勿論、予言を外し宗教的な後付けが弱ければ諸刃の剣となってしまいますが。
大本教の芸能人や有名人
大本教の芸能人や有名人の話は聞いた事がありません。
例えば、生長の家や大本教の信者だと噂される芸能人?有名人なのは松下幸之助や稲盛和夫などの経営者たちです。ちなみに、松下幸之助は特定の宗教こそ信仰しませんでしたが、数多くの宗教関係者と関係がったのも事実です。宗教を参考にしながら自らの世界観を作り上げたという事で言えば、松下幸之助の宗教はPHP研究所かもしれませんね。だって、経営の神様だから。
大本教の評判
大本教の評判をまとめました。
出口王仁三郎や、出口日出麿、出口なおなど、大本教の創始者たちは、ものすごいシャーマンでしたよ。
大本教の教祖は「大本教の宣伝をするな、真理を伝えよ」と言われたと言います。神秘主義思想家のスウェーデンボルグ(エマーヌエル・スヴェーデンボーリ)に影響を受けていると言われています。
藤平光一の本には
「合気道をつくった植芝盛平は戦争から帰ってきた時も弱く、北海道で大東流を習っても弱いままだったが大本教に出会ってから見違えるほど強くなった」
という話を柔道家の鈴木新吾先生から聞いたエピソードが載っています。
神懸かりは、精神医学では憑依妄想と呼ばれ、人間の主体性が失われて起こる精神分裂病の一種とされています。
そのような人間の妄想から生じた宗教ならば、人々を根源的に救済する力はありません。このようにあまりにも因果を無視した発言をする俗人を聖師と仰ぎ、神と位置付ける大本の教えは実に低級で、人々を惑わす教えであります。
まとめ
大本教は危険な宗教です。
と言うのはナイフや車と同じ意味合いで、使いようによってはとても便利(魅力的)という側面があるのは言うまでもないかもしれませんね。大本教で注目されるのはやはり、出口王仁三郎です。宗教と政治活動の繋がりは日本でも古くからありますが、新興宗教の立ち位置や存在意義を象徴づけたのが大本教ではないでしょうか。
あとがき
大本教が危険なのは政治的な活動と信仰の結びつきが強い事でしょう。
今でこそ右翼団体のように過激な活動や主張をする事は減りましたが、時代が違えば話も違ってきます。現在でも大本教に強い影響力や教団としての余力が残っていたら、創価学会や幸福実現党みたいに政党を作って活動しているでしょうね。
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