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浄土真宗本願寺派は浄土真宗というか日本の仏教で最大の宗派です。お経や仏壇に特徴あれど、他力本願と言う言葉が今でも使われるように、まさに誰もが救われる日本一救いのある仏教だったのです …
浄土真宗特集の目次はこちらからどうぞ。↓
第3回 浄土真宗のお経は正信偈だけじゃない?【意味を簡単にわかりやすく】
第4回 浄土真宗に戒名はなし?値段が高い理由や戒名ソフトが意外に使える話
第5回 浄土真宗とは?浄土宗との違いはたった3つ【簡単にわかりやすく解説】
浄土真宗本願寺派は名実共に日本で1番の仏教です。
本願寺は西と東に分かれ、浄土真宗と言っても地域によって呼び方が変わるため、お経や仏壇を始め浄土真宗本願寺派ってどっちだっけと混乱している人も多いのかもしれません。
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目次はこちら
浄土真宗とは
浄土真宗とは大乗仏教です。
出家を始め修行をした一部の僧だけが救われる小乗仏教(上座部などの部派)ではなく、一般的な信者にも救いがあると信仰される仏教で、今や世界の半数異常は大乗仏教です。
その中で浄土真宗は日本発の仏教で、最新の文化庁統計(宗教年鑑)によると、神道に続いて日本で2番目に信仰されている宗教で約1,600万人の信者がいると言われています。その浄土真宗の半数(約800万人)を占めているのが浄土真宗本願寺派と呼ばれています。浄土真宗の特徴は信者というより僧で、他仏教では禁止されている肉食妻帯が許されている点でしょう。
浄土真宗本願寺派とは
浄土真宗本願寺派は浄土真宗の最大派閥です。
宗祖は親鸞聖人で、その名の通り京都にある本願寺(西本願寺)が総本山です。他力本願という言葉も浄土真宗本願寺派によって広まった言葉の1つで、浄土真宗本願寺派の影響力が計り知れるでしょう。
浄土真宗本願寺派の本尊は阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)、経典(根本聖典)は親鸞聖人の書いた教行信証で、教義を簡単にわかりやすくまとめると「念仏さえ欠かさなければ阿弥陀仏の力で救われる」というシンプルな教えです。そのため浄土真宗本願寺派の信者たちは、日常勤行聖典に習って朝夕にお経を上げるのが宗教生活の特徴です。
実は浄土真宗は大きく西と東に二分され、西は浄土真宗本願寺派、東は真宗大谷派とされています。大谷派の違いは戦国時代(石山戦争)から歴史的に分かれてしまっただけで、細かな部分を除けば同じ親鸞聖人を宗祖とする両派に大きな違いはありません。
浄土真宗本願寺派のお経
浄土真宗本願寺派ではお経は欠かせません。
お経は俗に八万四千などと言われていますが、数あるお経の中でも浄土真宗本願寺派では浄土三部経(無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経)と呼ばれるお経が有名です。親鸞聖人は自著(教行信証)の中で無量寿経を大無量寿経や大経と呼び、浄土真宗本願寺派ではお経の中で無量寿経が最も重んじられています。
お経をスマホやPCにダウンロードしておきたい人もいるでしょう、浄土真宗本願寺派の総合研究所より無料でダウンロードできるよう公開されていますので下記リンクよりダウンロードできます。
浄土真宗本願寺派の仏壇
浄土真宗本願寺派の仏壇は御内仏と呼ばれています。
浄土真宗本願寺派は一般的な仏教より仏壇の飾り方には厳しい事で有名です。仏壇の飾り方は仏教用語で荘厳と呼ばれ、本山を模していることから、宗派ごとに形状・仏具が違うのが一般的です。
簡単に言えば、仏壇を小さなお寺として自宅に招くという考え方なので、本尊(南無阿弥陀仏の名号・絵像・木像)は適当な飾り方をしては失礼だという意味を持っています。
浄土真宗本願寺派では仏壇を綺麗にするのは勿論、朝は仏飯をお供えします。念珠を手に持ち、輪灯に火を灯し、燭台のロウソクを点けます。土香炉に線香を炊き、正信偈・和讃・御文章・領解文など朝夕に念仏を唱えます。
仏壇の飾り方
浄土真宗本願寺派の仏壇の飾り方を順番に説明します。
お仏壇の本尊は阿弥陀如来です。本尊阿弥陀如来は木佛、絵像、名号の三通りあります。木佛を安置しても、絵像または名号を奉懸しても良いでしょう。
正面中央の柱の間に、虹梁(こうりょう)から戸張を、また戸帳の上部の水引の中央に華蔓(けまん)を吊るします。戸張の脚部は揚げ巻をたらし、隅木の下に宝鐸(ほうちゃく)を吊り、天井から金灯籠一対を吊るします。
本尊の前、須弥壇(しゅみだん)の上に置く上卓(うわじょく)には、四具足(花瓶一対と燭台、中央に火舎香炉)を置きます。須弥壇前方中央に置く前卓には燭台、香炉、花瓶を、右下にはリンを置き、和讃箱、御文章も用意しましょう。
法名は小さな掛軸状に表装して仏壇内部の側壁に吊るすか、過去帳に記すようにお供えします。
浄土真宗本願寺派の位牌
浄土真宗本願寺派に位牌は必要ありません。
一般的には白木位牌を用意し、49日法要の際に、本位牌へ魂入れを行うというのが一般的な流れですが、浄土真宗本願寺派では掛軸(法名軸)や過去帳などで代用するのが通例です。
位牌が必要な仏教では戒名を授かる事で成仏できると信仰されていますが、浄土真宗本願寺派では誰もが成仏できると信仰しているため戒名もなく位牌は必要ありません。
ちなみに、浄土真宗本願寺派では戒律がないため戒名と呼ばず法名と呼びます。昨今では浄土真宗本願寺派でも位牌(繰り出し位牌)を準備する場合もあり、仏壇の飾り方にも自由度は高まっているようです。
浄土真宗本願寺派の葬儀
浄土真宗本願寺派の葬儀には独特な死生観が伴います。
先ほども少し解説しましたが、浄土真宗本願寺派では皆が救われると信じているため「死=即成仏」という考え方があります。そのため、故人に死装束を着せませんし、塩で清めることもありません。
通夜の前には臨終勤行が行われ、故人の変わりに僧侶が最後のお経を阿弥陀如来に捧げられ、戒名の代わりになる法名は臨終勤行か通夜のどちらかで頂くのが通例となっています。
- 導師(僧侶)入場
- 開式
- 三奉請(さんぶしょう)
- 導師焼香・表白(びょうびゃく)
- 正信偈(しょうしんげ)
- 念仏
- 和讃(わさん)
- 回向
- 導師(僧侶)退場
- 弔辞の奉読・弔電の紹介
- 閉式
- 喪主の挨拶
- 出棺
浄土真宗本願寺派の焼香
浄土真宗本願寺派の焼香は1回です。
焼香とは、仏や故人に向けて香を焚いて拝む事です。葬儀や法要などで、細かくした香を香炉に落として焚きます。心と身体の穢れを取り除いて清浄な心でお参りするための作法で、一般的に左手に数珠を掛けて右手で焼香を行います。
焼香には、つまみ、おしいただき、落とすという基本的な作法があり、行う回数は仏教でも宗派によって違いがあり、浄土真宗本願寺派の焼香は1回です。
基本的に、焼香は前の人をよく確認しておけば問題ありませんが、浄土真宗本願寺派でない自身が信仰する宗派のやり方で行っても問題はないため、単に前の人を真似してしまうのも違和感があります。
焼香には、立礼焼香・座礼焼香・回し焼香の3種類がありますが、基本的な流れは一緒です。他の宗派と違うのは、押しいただかない事(摘んだ抹香を額に近づける作法はしない)、そして焼香を繰り返さず1回のみという事でしょうか。
- 焼香の順番がきたら、祭壇に進み、遺族に一礼します。
- 焼香台の一歩手前まで歩き、遺族や祭壇を見て一礼(または合掌)します。
- 浄土真宗本願寺派に従って、親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみます。
- 抹香を香炉の中へ落とします。
- 浄土真宗本願寺派の作法に従って、押しいただかず、1回行います。
- 改めて遺影に向かって合掌し、一礼します。
- 遺影の方を向いたまま、2、3歩下がり遺族に一礼し、席に戻ります。
浄土真宗本願寺派の数珠
浄土真宗本願寺派では決められた数珠はありません。
よく使われている数珠は宗派を問わず使える略式数珠で、男性用、女性用、兼用など決まりはありませんが、自身の手のサイズに合った数珠を選びましょう。本願寺派は数珠を二重にし、合掌した手に掛け、房を下に垂らします。
浄土真宗本願寺派の数珠は数取りができないように、房が蓮如結びになっています。他の特徴として頭付撚房が用いられる事が多いのですが基本的に数珠の形にこだわり(戒律)はありません。
左手の親指と人差し指の間に数珠を入れ、両手で合掌した時に数珠が入らないサイズはNGです。大きすぎるのも不格好なので、特に女性用の数珠を選ぶときには家族で使い回しできるかどうかなど、葬儀の直前ではなく前もって確認しておきましょう。
浄土真宗本願寺派のお布施
浄土真宗本願寺派でのお布施は葬儀や法事のお礼として僧侶に渡します。
お布施の包み方や表書きの書き方、お布施の相場などは最低限失礼のないようチェックしておきましょう。一般的にお布施は、奉書紙にお布施を包むか白の封筒にお布施を入れるかの2択で、地域などで風習がない限り水引は必要ありません。
表書きは、御布施かお布施で中袋の裏面の左側に住所・氏名、右側(または表面の中心)に金額を記入します。金額の頭に「金」と書きます。漢数字は旧字体(壱弐参など)を使用することが丁寧なマナーとされています。
お布施の相場は、葬儀で20万円〜50万円、納骨を始め初七日や49日法要などの法要全般は3万〜5万だと言われています。
浄土真宗本願寺派の法事
浄土真宗本願寺派の法事は一般的な仏教とほとんど同じ日程で執り行われます。
代表的な初七日、49日のみ法要を行うのが一般的で、具体的な法要の日時は遺族の都合に合わせ若干前後する場合も少なくないようです。浄土真宗本願寺派では皆が成仏できるため、初七日や49日法要に対する考え方も違います。故人への祈りと言うより、遺族の信心を深め阿弥陀如来に感謝するための法事という意味合いを持っています。
まとめ
浄土真宗本願寺派は日本最大の仏教です。
無宗教だと思っていたけど、実家の宗教が浄土真宗本願寺派だったという人はきっと多いはずです。日本の仏教は浄土真宗と言っても過言ではないほど、多くの信者がいますし知っておいて損はないでしょう。
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あとがき
浄土真宗本願寺派は西日本の浄土真宗です。
浄土真宗の最大派閥は浄土真宗本願寺派ですが、実は東日本の浄土真宗である真宗大谷派と比べ信者数やお寺の数など教団勢力はそう変わらないのを知っていますか。まさに日本の浄土真宗は二分されていますが、その影には日本版の宗教戦争がありその名残りで分かれてしまったのです。
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