Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
ヒンドゥー教の特徴を9つにまとめました。ヒンドゥー教とは何か、開祖は?経典は?英語は?仏教との違いは?ヒンドゥー教国、聖地や寺院など網羅しています …
ヒンドゥー教の特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
ヒンドゥー教は掴み所のない宗教だと言われます。
日本の神道もそうですが民族宗教の定めかもしれませんね。今日は、その掴みにくいヒンドゥー教とは何か。簡単にわかりやすく解説しました。
のべ 20253 人がこの記事を参考にしています!
目次はこちら
ヒンドゥー教とは
ヒンドゥー教は世界第3位の信者数(11億人)を誇るインドを中心とした民族宗教です。インドでは人口の8割がヒンドゥー教だとも言われています。
その教えは2つで1セットの土台があります。原因には結果が、結果の中には原因がと言う因果関係を真理とする業(カルマ)、そして来世は前世の業(行為)によって決まると言う輪廻(サンサーラ)です。日本では近い感覚を仏教によって馴染みのある人も少なくないかもしれません。イ
ンドの初代首相ジャワハルラル・ネルーは「ヒンドゥー教を定義することは不可能である」と言葉を残したのも、ヒンドゥー教には、特定の開祖もなく、組織的大教団もありません。聖書やコーランのような唯一絶対の聖典もなく、定義を定文化したものすらいっさい存在しません。
これは民族宗教の特徴とも言え、日本の民族宗教である神道にも似た部分を感じている人も少なくないでしょう。
ヒンドゥー教の特徴
ブッダやキリストすらヒンドゥー教の神にしてしまいます。
まさに、貪欲で包括的な性格が特徴的です。 ヒンドゥー教がインド亜大陸で生まれた宗教の集合体と言える性格を持っていたことが、ここまで広く普及した理由だと言っても過言ではありません。
簡単に言えば、ヒンドゥー教は、その母胎をなすと言っていいバラモン教が、その改革宗教と言えるジャイナ教や仏教の影響を受け、あるいは色々な宗教の教義などを無差別に取り入れながら、一般民衆に受け入れられやすいように土俗化したものです。
その際に、土着の神々を統合することなくそのまま取り込み、神像の制作と偶像崇拝を許し、呪術的なタントラの受容がなされました。そして、ブッダさえもヴィシュヌ神の第9番目の化身であると信じられ、仏教やジャイナ教もヒンドゥー教の中の1つの宗派だとされたのです。
ヒンドゥー教の開祖
ヒンドゥー教は開祖がいません。
開祖が存在しないのは民族宗教の特徴の1つで、簡単に言えば時間と共に先人の叡智が集結した口伝が民族宗教と言っても過言ではありません。ヒンドゥー教は、インダス文明の時代からインド及びその周辺に居住する住民の信仰が受け継がれ時代に従って変化したものと考えられています。
バラモン教から生まれたヒンドゥー教には、バラモン教の全てが含まれていますが、ヒンドゥー教の成立に伴って、バラモン教では重要であったものがそうでなくなったり、その逆が起きたりなど大きく変化して現代のヒンドゥー教となったと言われています。
ヒンドゥー教の経典
ヒンドゥー教の経典は大きく3つあります。
知識の書とされるヴェーダはヒンドゥー教で最も古い経典とインド神話などが書かれた2大叙事詩(マハーバーラタとラーマーヤナ)です。これらの経典がヒンドゥー教徒の信仰生活を実質的に規定させてきました。
ヒンドゥー教の英語表現
ヒンドゥー教は英語で Hinduism です。
Hindu とも呼ばれ、インダス川岸に住む人々と言う意味で発祥はペルシア語で逆輸入され定着した英語です。発音は hínduːìzm 、híndu です。インドでは、ビジネスの場では事実上の公用語とされ英語は堪能です。
ヒンドゥー教の英語の特徴として比較的よく指摘されるのは、独特のアクセントです。
標準的な英語では強弱をつけて発音するのに対し、ヒンの英語は強弱やリズムに乏しいと言われています。また、個人差はありますが、非常に早口で、〝r〞を強く発音する傾向にあり、日本人にはすべて「ル」に聞こえてしまいます。例えば、market は「マルケット」と聞こえるのです。
他にも、語句にも独特のものがあり、英語の語句であっても標準英語とは異なる意味や用法で使われるものがあります。例えば、強調したいときに文末などに only を使います。
また、数の単位は thousand や million などよりも、ヒンドゥー教で常用されている lakh(10万)やcrore(1000万)が使わるのが一般的です。
ヒンドゥー教と仏教の違い
ヒンドゥー教や仏教は同じバラモン教から生まれました。
バラモン教のカースト制度に疑問を抱いた仏陀が出家して広めたのが仏教です。その後、紀元前5世紀頃にバラモン教は内部分裂し、バラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら徐々にヒンドゥー教が生まれました。
仏教では、梵天(ブラフマー神)、帝釈天(インドラ神)、広目天、毘沙門天、弁財天などヒンドゥー教の神が当たり前のように信仰されています。この事から細かい違いはあれど、釈迦が疑問を抱いたカースト制の有無に尽きると言っても過言ではないでしょう。
ヒンドゥー教の業や輪廻も、仏教で似たような解釈によって信仰されています。
ヒンドゥー教が信仰される国
ヒンドゥー教はインド系移民が多い国で信仰されています。
全世界でヒンドゥー教徒は11億人と推測され、インドでは人口の約80%を占め、ネパールでは人口の過半数、バングラデシュでは人口の14%、スリランカは15%がヒンドゥー教徒です。
インドネシアのバリ島では人口の約9割がバリ・ヒンドゥーと呼ばれる独自の習合宗教を奉じ、マレーシア、シンガポールにも相当数の信者が住んでいます。パキスタンでは1.6%程度であり、キリスト教に並ぶ勢いと言われています。
インド洋のモーリシャスや南太平洋のフィジー、南米のガイアナのように、インド系住民が多い国のため信者が多いようです。
ヒンドゥー教の聖地
ヒンドゥー教はガンジス川を信仰対象としています。
そのため、川沿いに沐浴場(ガート)が設けられ、聖地としてヒンドゥー教徒の巡礼が行われています。ガンジス川を現地では「ガンガー」と呼びますが、これはヒンドゥー教の女神の名前で、川そのものがとても神聖な存在、「聖なる女神の川」であり「母なる川」とされています。その中で代表的な聖地は、リシケーシュで上流にも近く川も澄み、ヨガの聖地としても有名です。
他にも聖地の4大巡礼地としてプリー(東インド)、バドリーナート(北インド)、ドワールカー(西インド)、ラーメーシュワラム(南インド)が有名です。
ヒンドゥー教の寺院3選
ヒンドゥー教の礼拝施設は基本的に寺院です。
キリスト教にとっての教会と同じようにヒンドゥー教の象徴的な宗教施設と言っても過言ではありません。その中でも有名な寺院を3つ紹介します。
カーシー・ヴィシュヴァナート寺院(Kashi Vishwanath Temple)
別名、黄金寺院と呼ばれています。
一般的なヒンドゥー教の寺院は、一応中に入れても、本当に中枢の部分はヒンドゥー教徒しか入れないことも多いですが、この寺院は日本人も入ることができる、貴重な寺院です。
ブリハディーシュヴァラ寺院(Brihadeeswarar Temple)
全体が約75メートル×150メートルの回廊で囲まれ、60メートルを超えるヴィマナ(空飛ぶ宮殿)と呼ばれるピラミッド形の塔状屋根は世界でも有数の大きさです。
東西の軸線上にゴープラ、ナンディ祠堂、2つのマンダパ(礼拝堂)、前室、聖所が並べられ、その規模や構成から南方型ヒンドゥー教寺院建築の頂点と評されています。
パシュパティナート寺院(Pashupatinath)
シヴァ神を祀るネパール最大のヒンドゥー教寺院です。
近年までヒンドゥー教が国教であったネパールでは最高の聖地とされてきました。シヴァが滞在したとの言い伝えもあり、インド大陸四大シヴァ寺院の1つと言われています。
まとめ
ヒンドゥー教の9つの特徴を紹介しました。
基本的にヒンドゥー教特集の他の記事で書き切れなかった事を中心にまとめています。なんと言っても全てを取り込んで大きく変貌するヒンドゥー教の特徴は日本の宗教観である「良いとこ取り」と似ていて共感する部分も多い宗教の1つです。
いよいよ次はヒンドゥー教特集の最終回です。↓
あとがき
ヒンドゥー教の特徴をもっと掘り下げて紹介したかったのですが、事情によりざっくりした解説となってしまいました。
また機会を見つけて特集をしたいなと思っています。
参考図書;新版 インドを知る事典(著;山下博司、岡光信子)
[itemlink post_id=”1124″]
この記事へのコメントはありません。