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今日もですね島田先生にお越しいただきまして、宗教の解説シリーズということで、大本教というかなり日本において影響力のある宗教があるんですけども、私も好きな方なんですけれども、解説するほどに詳しくないので島田先生に教えて頂こうかなと思いまして、宜しくお願いいたします。
目次はこちら
大本教は生長の家・崇教真光・霊友会のルーツ
大本教というのは、正式には大本という風に言いますけれども、「出口なお」という女性の神憑りから始まった宗教ですね。
いつ頃始まりましたでしょうか。
大正時代に始まったんですけれど、非常に貧しかったと。貧しい中で娘が最初に神憑りをしたんですよね。
神憑りと言いますと具体的には?
今で言う狂気。精神的な疾患ですか、そういうことになるとおもうんですけど、要するに神様が降りてきて、その口を使って何かしゃべりだすというような神憑り状況になったんですよね。それが最初二人の娘にそういう事が起こった後に、ご本人にも起こって、そこに下った神様っていうものを信仰するようになったのが大本っていう事になるんです。ただそれだけだったら、大本はあまり広がらなかったかもしれないんですけど、出口なおの末娘「すみ」という人、その人と結婚することになる出口王仁三郎という人がいて、出口王仁三郎っていう人は神道について色々研究し、学んでいた人なので詳しいんですよ。その人が大本に入ってくることによって、単なる神憑りの教団ではなくて、色々社会にも影響を与えるようなそういう存在になったんですよね。
イエスとパウロみたいな形になりますもんね。
まあパウロ以上かもしれないですね。それで大本というのは、王仁三郎が色んな活動をやるゆえに勢力が拡大していくんですけど、あまりに強かったので権力の方がそれを危険だという風に考えて、大正時代と昭和の時代、2回にわたって大弾圧を受けてるわけです。
主要な人物が逮捕されたりとかいうことでしょうか。
逮捕され、神殿なんかが徹底的に破壊される。信者の中には拷問を受けて、それがかなり後にも影響したとか、そういうようなことがあったので、権力に対して反抗した宗教という風に考えられていた。ただ、権力に反抗するといっても左翼じゃないですよね。むしろ右翼的なんです。だけど右翼的だがゆえに大臣とか国会議員なんかも巻き込んで政治集団を作ったりしたもんで、それで目を付けられた。後右翼の大物ですね。そういう人とのかかわりがあって、そういう活動をしたがゆえに弾圧を受けたってのが大きかったですね。だからどちらかというと戦後になるとあまりふるわない。王仁三郎って人も戦争が終わってからあんまり活動できなかったんで、高度経済成長の時代に大きく飛躍するってことがなかった、そういう宗教ですね。
もともと第二次世界大戦に向かう日本という中で、政治家の中にもシンパというかが増えて行って、それを危険視した当時の大日本帝国から厳しい弾圧を受けたという宗教になると。
知識人がかなり関心を持ったんですよね。谷口雅春って人がいて、これが生長の家の教祖になるわけですよ。日本会議のもとの事務局なんかをやってる人たちが生長の家の元会員だって言われてますけど、戦後右派の政治団体として大きな勢力を持ったのが生長の家。その生長の家の谷口っていう人も大本にいたんですよ。大本にいて、出口王仁三郎のもとで仕事をしてた。
本当に大本というか様々な宗教運動の大元になっているという。
手かざしっていうのがありますけど、今真光ですね手かざしって。世界真光文明教会。そこでやってる手かざしっていうのも元をたどれば大本にたどり着く。理想郷を作るとか美術とかそういうのに関心がある。これも色んな教団に受け継がれていて、そういう影響力っていうのが一番大きいのが大本なんですね。
大本教の教義
教義的な部分というか、宗教としての内実というのはどういうのがあったのでしょうか?
これはやっぱり神憑りの世界なんですよ。出口なおの方も神憑りをするし、王仁三郎の方にも別の神がくだって、両者ね意外と対立関係にもあって、そういうものが教団の原動力になって、なおの側からすると王仁三郎はとんでもない存在だということで、一時離れて行ったとかそういうようなこともあったんですよね。基本的には神道の教義。神道で霊的な現象というものを開拓していくっていうところに中心があったと。その中で手かざしとか理想郷を作るとか芸術活動を展開するとか、そういうような宗教だったんですね。
いわば精神疾患状態の人の言うことを解釈して沢山の人間が動く。
預言なんですよ。出口なおの言ったことを王仁三郎がまとめるんですね。それは預言なんです。大正10年の時点で世の中が終わるっていう予言がかなり宣伝したんですよ。それで信者が集まってきたんですけど、逆に何も起こらなかったので、それがもし関東大震災とかに重なっていたら大分状況が違ったと思いますが、重ならなかったがゆえに谷口雅春のような人たちは、「あぁ予言が外れたんで信じられないな」っていうんで離れちゃった。それからもう一つはメディア戦略っていうものがあった。大阪日日新聞っていう本当の普通の新聞を大本は買っちゃったわけですよ。それが100万部くらい出てるとか。
普通の新聞社を買い取っちゃった?
買い取っちゃった。だから聖教新聞なんかの前新ですよね。それから色んな雑誌なんかも出してるので出版戦略をやった。そういうようなところで先駆的なのがあって、映画作ったり、
それは幸福の科学なんかにもつながる…
そうです。王仁三郎なんて人はちょっと変わった人なんでね、七福神の格好をして映像に映ってる。それで大本を案内するみたいな、そういう映像が今でも残っていますけど、
それもなんかワールドメイトの深見東州さんに通じるところもあるというか。
深見東州さんにそのことを教えたのは僕なんです。
そうなんだ(笑)
大本ではこうやってるじゃないのって言って教えて、記者会見を七福神の格好でさせたのは私です。
えーそうなんだ。怒涛の英語力みすず学苑っていう変わった宗教があって、いつか取り上げようと思ってるんですけども、そこの教祖が大本の真似みたいな感じでしてて、それを仲介したのが島田先生…
そうです。
それは面白いな(笑)
大本教には出口王仁三郎ファンが多かった
物凄いユニークな人だったんですね。王仁三郎って人が。教団の勢いとしてはそんなに今でも強くないけど、王仁三郎ファンって人がやっぱりいるんですよ。
なるほど。一言でこういう人だと表せないような複雑な感じを…
裁判で無期懲役の判決を受けた時に傍聴席に向かってあっかんべーをしたんですよ。何もそのことに関して気にしてないというか。
人智を越えたと言いますか、日常を越えた人。
そういうエピソードが枚挙にいとまがないっていうか。
山ほどあるという事ですね。出口王仁三郎っていう人は私もちょっと魅力的な人だという風に感じているんですけども、いろんなエピソードをもっと掘ってみたいななんて思ったりしました。
戦後は小説家の高橋和巳さんっていう、中国文学もやってた京大の助教授でもあるんですけど、この人が邪宗門という小説に大本っていうのを一つのモデルにしたんですよ。弾圧をされた宗教なのでそれを基に小説を書いて、その小説が非常に売れたので、知識人とか学生運動をやっているような人たちがその本を読んだわけですよ。そうすると大本っていうのは権力に対して強く反対する宗教なんだっていうイメージが1970年代には広まったと。そういうようなことで大本っていうのはまた戦後注目されたんですね。
大本教の現在
勢力としては大本教っていうのはいまはあるんでしょうか。
ありますね。今は恐らく10万人程度の教団。実際は少ないと思いますけど、教団の勢いとしては落ちてる。京都に綾部というところと亀岡というところに本拠を置いているんですけれど、そこにいくと立派な神殿があったりとか。
数は少ないんだけれども、先程の生長の家とか霊友会、日本の力を持ってる新宗教に対して色濃く影響を与えている黒幕的な存在という風になるわけですね。
弾圧をされる契機となった事件とかって何かあるんでしょうか。
これはやっぱり権力の側が、この勢力が拡大していくことは危険なんじゃないかという風にどうも判断したので、容疑としてはでっち上げみたいなもので、そんなに大したものがあったわけじゃないんですけれど、徹底した弾圧をやったんですよね。
弾圧を経て生き残り、戦後にはあんまり拡大しなかったけれども、色濃く現代日本にも力を残している大本教と。
今でもファンが多いです。
大本教を学べる本
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私も実はファンなんですけども。大本について何か学べる本とかってありますか?
本当に読んでほしいのは大地の母っていう本なんですけど、これは出口王仁三郎の孫が小説家なんですけど、その人が書いた12巻本の大地の母というのがあって、そこに大本教の歴史が書かれているんです。それ凄いですよ。トンデモ小説です。なおも神憑りすれば王仁三郎も神憑りしてその神同士が対決するとか、そういう話満載です。
東進ハイスクールの国語教師の出口汪さん。国語の本を沢山出してる人。あの人も出口王仁三郎の子孫だということですげぇ人たちだなぁというか。
色々言いますよね。だからそういう才能が色々と子孫に伝わっている。
国語的なといったらおかしいけども傑物というか…。大本は私も好きな宗教なので学んでいただいたら楽しいかなという風に思います。
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