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アレフは札幌と名古屋で信者が増えています。オウムとアレフの関係やひかりの輪との違い、本部はあくまで隠れ蓑、アレフの意味や入信する方法、信者の現状など解説しています …
アレフは札幌と名古屋に力を入れています。
都会過ぎず、でも田舎過ぎず、こういった地域は宗教が広まりやすいと言われています。アレフがやばいと言われつつも、その勢力は着実に拡大されています。あなたの知らない内に身内(特に34歳以下)がアレフの信者になっているかもしれません。
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アレフ(Aleph)とは
アレフとはオウム真理教の後継団体です。
無差別テロを引き起こしカルト教団というよりテロ組織とも揶揄されましたが、その後にオウムの幹部や信者の一部が集いアレフを立ち上げ主流派として、宗教活動が続いています。アレフの他にアレフの金沢支部が独立し山田らの集団と呼ばれるようになったり、上祐派としてひかりの輪が立ち上げられるなど、オウム真理教の解体後に受け皿が準備され教団の勢いは衰えていないと言っても過言ではないでしょう。
そのため、公安調査庁(PSIA)からアレフを含めた後継団体は、未だに地域住民にとっての脅威・危険性があると判断され、観察処分となり定期的な立ち入り調査が継続されています。実際に、公安調査庁の報告によるとアレフの保有資産は2017年段階で推定10億とされ、年1億円ペースで資産を増やし、年100人のペースで新規信者を獲得しています。
アレフの意味
アレフの意味はヘブライ文字の1番目の文字(א)に因んでいます。
アレフ曰く、一連の事件が清算され一から出直して再出発するためこの名称としたようですが、実際には麻原彰晃が逮捕前から決めていた名前だったようです。
アレフとオウムの繋がり
アレフはオウム真理教が解散されたとほぼ同時に立ち上げられた宗教団体です。
実際に、オウムが使っていた教団施設や信者などをそのままアレフの施設として使われ、信者も所属だけが変わり、後継団体としての受け皿となっています。昨今では教団内部に公安との関わりを持つ信者を罰則する規定などを作り、教団内部の情報漏洩や信者の管理には慎重を期しています。
詳しくはこちらの記事でオウムとの関係性を解説しています。↓
アレフは札幌(北海道)と名古屋が活況
アレフは札幌と名古屋での活動が盛んです。
年100人ほどのペースで増えている信者の多くは、札幌を含めた北海道や名古屋を含めた中部地方に集中しており、全体の6割を占めていると言われています。オウム真理教の一連の事件を知らないような世代を狙い、学生を始めとした20歳代の信者がが6割を占めています。札幌や名古屋では、アレフという教団名を隠しヨガ教室や精神世界の勉強会と題し勧誘するのがアレフの手口のようです。
アレフ本部
アレフ本部は越谷市(埼玉)にあります。
住所は、埼玉県越谷市北越谷1-20-6-さくらマンション101です。アレフ本部があるため、北越谷は首都圏の中でも住みたくない街としてランキングされています。アレフ本部の住所として使われていますが、ここに本部機能がある訳でなく、実際の道場などは別です。
またアレフ本部では、かつて麻原が後継者に指名した同人の二男を教団の活動に復帰させようとした麻原の妻と、これに反対した麻原の三女らの動きに端を発し、幹部信徒らの間で内部対立が起こった事件も有名です。本部ではそれ以降、二男が第二のグル(指導者)としてアレフへ復帰することを待望する声が更に強まったと言われています。
アレフは福岡、京都、八潮(埼玉)にも支部がある
アレフは全国に支部があります。
オウム真理教で使っていた宗教施設をそのまま転用しており、福岡や京都、八潮が有名です。福岡では公安調査官がアレフの調査中に身分証の提示を拒否したとして訴訟(最高裁で敗訴)したり、京都ではアレフの施設用途ではなく個人宅と偽って契約した事で詐欺罪に問われ、またもや話題となりました。
八潮大瀬施設は八潮市のオウム真理教対策協議会によって施設からの退去や教団の解散などを求める集会やデモが今でも行われています。アレフだからと事件になりやすい反面、そのネタがいかにもカルト教団らしいと揶揄されています。
アレフへの入信する方法
アレフへの入信はそう簡単ではありません。
基本的に入信する方法は全国にある道場で入信の意図を伝え、3ヶ月ほどの修行をクリアした後に入信が認められます。アレフという名前を出さず勉強会を行なっているため、ヨガやスピリチュアルの修行をしていたら、違和感なくアレフに入信してしまったという人も少なくないようです。
アレフに入信して出家信者となり、家に戻ってこない娘を心配して親族が殺人を犯してしまった事件も発生しています。閉鎖的な教団の組織体質や信者の囲い込みは、信者の家族への軋轢を生みやすく、オウムからアレフに変わっても依然として変わっていないようです。
アレフ信者の現状
アレフ信者は未だ麻原に対する絶対的帰依は変わっていません。
在家信者を対象とした年3回の集中セミナー(1,5,9月)や麻原の誕生日を祝う生誕祭(3月)などを通して、徹底した指導が信者に続けられています。
実際に、集中セミナーではタントラ・ヴァジラヤーナ(殺人を暗示的に勧める危険な教義)の実践が必要である旨説法する映像を視聴しながら、同様の内容を唱和する修行などを、休憩・睡眠時間を与えない状態で数日間取り組ませるマインドコントロール手法はオウム真理教の時代と何も変わっていないとも言えるでしょう。
例えば、ヘッドギアを使って麻原の脳波データを強制的にリンクさせるPSIも使われています。アレフでは、洗脳やマインドコントロールを否定しており、脳波を活用した瞑想促進・健康機器という名目で修行が続けられています。
アレフとひかりの輪の違い
アレフは主流派、ひかりの輪は上祐派と言われています。
麻原回帰を進める「アレフ」に対し、麻原隠しを進める「ひかりの輪」という構図を取っていますが、表面的な違いこそありますが本質的な違いはないとも言われています。また、アレフは太陽のフレアを坂読みしたものとして、ひかりの輪は太陽のコロナそのもので、両者は一心同体と言っても過言ではないでしょう。
脱麻原を強調しているものの、セミナーでは「麻原は神秘体験体質で、神秘体験をする力、させる力、それがカリスマ性としてある」と擁護し、聖地巡りでは麻原ゆかりの地と位置付けた神社仏閣を訪問するなど、結局は脱麻原と言っても表向きの良いパフォーマンスだったと言われています。
まとめ
アレフは札幌や名古屋だけではありません。
本部のある埼玉(八潮)では地域住民から非難されていますが、福岡や京都なども他人事ではないのかもしれません。一方で、札幌や名古屋は都市圏であり田舎にも近い事からアレフが教団勢力を拡大する狙い所なのは違いないでしょう。
あとがき
アレフはロシアでテロ組織だと認定されています。
2016年にロシア連邦最高裁判所の判決によりアレフはリスト入りしました。テロ組織リストには、アルカイダやISIL(イラク・レバントのイスラム国)などが含まれ、ロシアではアレフの教団活動への参加や資金提供(布施)、勧誘などの行為が刑事罰の対象となっています。
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