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ニーバーの祈りは日本で原作者が知られないまま広がった有名な祈りの言葉です。宇多田ヒカルなども引用し、キリスト教の祈りで有名ですが無宗教の人たちからも支持されるには理由があったのです …
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第2回 ニーバーの祈りがクリスチャン(キリスト教)以外にも人気な理由
番外編 ご冥福をお祈りしますが使えない宗教とその理由とは!?
ニーバーの祈りは様々な場面で使えます。
そのため、牧師たちに限らずクリスチャンたちによって、ニーバーの祈りは色んな場面で使われました。そのため、原作者より祈りの言葉が先行し広まったと言われています。ニーバーの祈りと言われるまでには原作者にも様々な説があったのです。
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ニーバーの祈りとは
ニーバーの祈りとは世界的に有名なキリスト教(プロテスタント系)の祈りの1つです。
アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバー(Reinhold Niebuhr)による祈りの言葉で、特にアルコール依存症の人たちの祈りとして有名で国際的にニーバーの祈りの事を The Serenity Prayer と呼んでいます。
日本ではニーバーの弟子だった大木英夫(神学者)によって広まったと言われています。祈りの言葉だけが広まり作者が複数説あった時期もありましたが、調査も進み今ではニーバーの祈りとして定着しています。基本的に祈りの言葉は口伝で伝えられる事も多く、ニーバーの祈りの本質的な意味は同じでも、若干の言い回しなど表現が違う事も少なくないようです。
God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.
Reinhold Niebuhr
神よ、変えられるものなら、変えるだけの勇気を与えてください。変えられないものなら、受け入れるだけの冷静さを与えてください。そして、変えれるものと変えられないものとの違いを判断する知恵を与えてください。
ラインホルド・ニーバー(日本語訳)
ニーバーの祈りの全文はいくつかの説に分かれています。
ここでは、最も有名なニーバーの祈り全文を紹介しています。残りの全文(原文と日本語訳)は補足として記事の最後に紹介しておきます。
ニーバーの祈りの意味
ニーバーの祈りの意味は神への決意表明と神との対話です。
祈りの意味を簡単にわかりすく解説すると、まず物事には自分でどうにか出来る事とどうしようも出来ない事の2つがあり、自分でコントロールできない物事について感情的になるのではなく受け入れようとする姿勢を持ち、自分でコントロールできる物事については勇気を持って取り組もうという決意表明になります。
そして、自分ではどうにか出来ると思っていても、実はどうにも出来ない物事だったりする事もあります。(逆も然り)基本的に、キリスト教の祈りは神との対話を前提としていますので、ニーバーの祈りをテーマに近況を神と語り合うのです。
特にアルコール依存症や薬物依存症、神経症などの人たちから支持が集まっている理由も、依存症には欲求と中毒作用など自分で管理できる領域が判りにくいため、ニーバーの祈りが1つのテーマとして意味を持つからです。実際に、依存症克服のためのプログラム(12ステップ・プログラム)の1つにも採用されています。
ニーバーの祈りは宇多田ヒカルも引用
変えられないものを受け入れる力、そして受け入れられないものを変える力をちょうだいよ。
Wait & See ~リスク~(宇多田ヒカル)
ニーバーの祈りは宇多田ヒカルも引用しています。
ニーバーの祈りを引用したと話題の曲はWait & See ~リスク~(2000年)ですが、宇多田ヒカルはニーバーの祈りを引用したとは発表していませんし、クリスチャンでもありません。一応、自身は無宗教と発表していますが、芸能人だから信仰を隠しているのもしれませんがその真意はわかっていません。
宇多田ヒカルの歌詞は、共感する人も多く宗教が元ネタでも不思議でありません、それに言葉以上の特別な意味はないでしょう。
ニーバーの祈りカードが人気
ニーバーの祈りカードが人気です。
クリスチャンの間では祈りカードが一般的で、様々な祈りの言葉が書かれ販売されているのですが、ニーバーの祈りは宇多田ヒカルが引用するように宗教的な言葉ではなく無宗教の人からも人気があります。
自身で持ち歩くのは勿論、ちょっとしたプレゼントに1枚カードを入れて渡したりする事も嫌味なく出来るため注目が集まっています。宗教的ではないものの、誰もがハッとしてしまうような真理を突いた言葉なので、クリスチャンの間では勧誘のちょっとしたきっかけなどにも使えるなど自由度が高い事がニーバーの祈りカードが人気になっている理由のようです。
ニーバーの祈りに関する本
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ニーバーの祈りに関するおすすめの本があります。本と言うより、論文ですね。ここで紹介する本は2つです。松本周著のラインホールド・ニーバーと日本 : 〈冷静を求める祈り〉の受容について、高橋義文著の冷静を求める祈り(The Serenity Prayer)でしょう。そう文字数のある本ではなく、無料で公開されているので助かります。
まとめ
ニーバーの祈りはとても大切な事を教えてくれます。
人生の中で、そして日常生活の中でもニーバーの祈りに学べる事や気づかされる事は多いでしょう。どうしようもない出来事なのに一生懸命どうにかしようとして、ストレスが溜まったり、絶望に苛まれたりしています。逆にどうにかできる事を知らずに放置して、チャンスを逃してしまう事も少なくありません。
ニーバーの祈りを定期的に捧げているクリスチャンとそうでないクリスチャンとでは大きな差が生まれても不思議ではありません。
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あとがき
ニーバーの祈りは典型的なキリスト教の祈りです。
祈りとは自身の中に潜む神性との対話であって、クリスチャン以外からすると単なる自問自答でしょと思うかもしれません。しかし、言い方を変えればキリスト教は祈りに醍醐味があると言っても良いのかもしれませんね。
補足;ニーバーの祈り、残りの全文(原文と日本語訳)
ニーバーの祈りで最も有名なのは先ほど紹介した一文です。
しかし、実は続きがったという説もありますが、おそらく誰かが言葉を付け加えアレンジしたものが広まったのではないかと考えられています。ちなみに、ニーバーの弟子の1人である大木英夫は知らないと否定的な立場をとっています。
Living one day at a time, Enjoying one moment at a time, Accepting hardship as a pathway to peace, Taking, as Jesus did, This sinful world as it is, Not as I would have it, Trusting that You will make all things right, If I surrender to Your will, So that I may be reasonably happy in this life, And supremely happy with You forever in the next. Amen.
一日一日を生き、この時をつねに喜びをもって受け入れ、困難は平穏への道として受け入れさせてください。
これまでの私の考え方を捨て、イエス・キリストがされたように、この罪深い世界をそのままに受け入れさせてください。あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされることを信じています。そして、この人生が小さくとも幸福なものとなり、天国のあなたのもとで永遠の幸福を得ると知っています。
アーメン
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