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救世軍ブース記念病院は救世軍と呼ばれる宗教団体が運営する病院の1つで、系列グループの病院である清瀬病院はホスピス中心の病院となっています。実は宗教と緩和ケア(終末医療)に絶妙な相性がある事を知っていましたか …
救世軍の特集はこちらの目次からどうぞ。↓
第1回 救世軍とは軍隊、宗教?【全国で注目される5つの拠点】
第2回 救世軍ブース記念病院はホスピスの最先端だった【清瀬病院はホスピス専門病院】
救世軍ブース記念病院はキリスト教系の医療施設です。
だからと言って、何か特別な診療や治療などをされたり救世軍の勧誘を受けるといった事もありません。マネジメントの神様と称されるピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)から全米で最も効率の高い組織と評価された救世軍が運営している救世軍ブース記念病院を紹介します。
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目次はこちら
救世軍とは
救世軍とは軍隊ではなく宗教法人です。
アメリカ発のキリスト教プロテスタント系の新興宗教で、日本では少数(約3,000人)ですが全世界131カ国で約170万人の信者を抱えています。救世軍という名の通り、宗教(プロテスタント)によって世界を救うため軍事的な組織づくりを行い、布教やチャリティ(募金活動)などの教団勢力の拡大をミッションとしています。
有名なのは救世軍の社会鍋で、年末年始を中心に街頭で赤いバケツ(鍋)の中に募金を募ることから社会鍋と呼ばれるようになりました。宗教的な活動以外にも、社会福祉事業や教育事業、医療事業を行なっており、救世軍ブース記念病院もその1つです。
救世軍の医療は、「心は神に、手は人に」のスローガンをもとに神と隣人に仕える医療として救世軍以外のクリスチャンからも支持を集めています。
救世軍ブース記念病院
救世軍ブース記念病院は杉並区(東京)にある病院です。
救世軍ブース記念病院は救世軍(宗教法人)がオーナーの病院で、キリスト教系の病院は信仰的な事情もあり、選択肢はそう多くないため地域のクリスチャンを中心に根強いファン(患者)が多いのが特徴です。
また、救世軍は低所得者への支援を続けているため、その精神は救世軍ブース記念病院にも受け継がれており、無料・低額診療にも力を入れている事も有名でしょう。
救世軍ブース記念病院の病床数は全部で199床あります。一般病棟に個室(6病床)、相部屋(4人×2病床)で、療養病棟の個室(27病床)、相部屋(4人×10病床、3人×1病床)、ホスピスは全個室(20病床)で2室は特別仕様となっています。
救世軍ブース記念病院のホスピス(終末期ケア)にはラウンジや家族室が隣接するため定評があり、介護者の休養を目的に患者が短期間だけ入院するレスパイト入院も最近では人気が高まっています。
救世軍清瀬病院もある
救世軍の病院は救世軍ブース記念病院だけではありません。
救世軍清瀬病院(東京)も有名で、病床数は142床、内科や循環器・呼吸器などの診療科目があります。清瀬病院は基本的にホスピスを中心とした病院です。一般的にホスピスとは終末医療(緩和ケア)とも呼ばれ良いイメージを持っていない人も少なくありません。
しかし、ここで相性が良いのが宗教です。自身の死と直面した人にしか分からない真理と言うか道標に救世軍はなっているのでしょう。救世軍の宗教的な解釈を基にしたホスピスには一種の救いがあるのかもしれません。また、救世軍ブース記念病院と同じように無料・低額診療を行なっております。
救世軍ブース記念病院の評判(口コミ)
救世軍ブース記念病院や看護師の口コミをまとめました。
患者も評判は気になるところですが、看護師も働く上で病院や同僚の口コミは知っておきたいところ。リサーチしてみると、全体的に評判の良い口コミが多い印象でした。
母が一般病棟、ホスピス病棟でお世話になりました。
特にホスピス病棟では、優しく細やかな看護を受けることができ、まさに患者や家族に寄り添う医療を実践されていて、安心してお任せすることが出来ました。治療不可能な終末期に、これほどの温かく親身な医療及び看護を受けることが出来て、母のみならず家族まで本当に幸せだったと思います。
キリスト教系の病院ですが、他の宗派、宗教を超えて献身的な看護に勤める奉仕の精神に心底痛み入り、感謝の念で一杯です。
肺炎で命を救っていただいたことがあります。
家族がホスピスで大変お世話になりました。看護士さん全員がナイチンゲール並みの働きでフレンドリーです。親切丁寧。キリスト教をごり押ししない仁の心でいたみ入ります。
救世軍ブース記念病院には病院寮があります。
信愛荘と呼ばれる救世軍ブース記念病院で働く看護師(職員)のための独身寮(2018年6月完成)で最長5年間ほど入居できます。
まとめ
救世軍ブース記念病院や救世軍清瀬病院のホスピスは注目が集まっています。
ホスピスの善し悪しを決めるのは、病院の施設や医療サービスだけではありません。それを決めるのは一言で言えば幸福感です。宗教は幸せになるためにはどうすれば良いかを研究し続けている専門機関、研究施設であるなら、ホスピスと相性が良いのも不思議ではありません。
あとがき
救世軍ブース記念病院や救世軍清瀬病院は救世軍のビジョンを形にする事業の1つです。
無料・低額診療やホスピスなど、一般的な病院や医療施設では採算が取れず着手できない分野にも大胆に予算を使ってアプローチできる。儲けも運営に必要ですが、それ以上の宗教的な思想が無ければ難しいでしょう。
今後も救世軍ブース記念病院や救世軍清瀬病院の活動には注目したい所、ホスピスなど困った時には救世軍ブース記念病院や救世軍清瀬病院に限りませんが、宗教系の病院がおすすめかもしれません。
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