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イスラム教で豚を食べない本当の理由を紹介します。他にも実は3つほど考えられる理由があるので、その辺りの解説もしています。豚という特徴も簡単に紹介しているので、何故コーランで禁止されたのか考え方がきっとわかるはず …
イスラム教の特集はこちらの目次からどうぞ。↓
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イスラム教に限らず、豚という言葉は悪い意味で使われることがあります。
例えば「豚野郎」など、悪口として使われるのは全世界共通で、豚に悪い印象があるのもイスラム教だけでなく共感する部分もあるでしょう。しかし、何故イスラム教は豚を食べないのでしょうか。今日はその本当の理由に迫ってみました。
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イスラム教(イスラーム)とは
イスラム教(Islam)は、ユダヤ教やキリスト教から始まった宗教です。
乱暴な言い方をすれば、ユダヤ教の中からキリスト教が生まれ、キリスト教の中からイスラム教が生まれたと言っても過言ではありません。イスラム教徒(信者)のことをムスリムと呼んだりもします。
イスラム教と言えば、1ヶ月続くラマダン期間中の断食やメッカに向かった神様へのお祈り(1日5回のお祈り)を想像する人も多いでしょう。豚、アルコール(お酒)、結婚前の異性接触、肌の露出など宗教としての規律が多いのもイスラム教の特徴でしょう。
コーラン(クルアーン)
コーランは日本で一般的ですが国際的にはクルアーン(Quran)と呼ばれています。
イスラム教の聖典で、唯一不二の神(アッラーフ)から最後の預言者に任命したムハンマドに対して下した啓示と位置付けられています。ムハンマドの生前に多くの書記によって記録され、死後にまとめられた現在の形は全部で114章からなります。
今回は豚にフォーカスした記事なのですが、コーランには豚肉のことが書かれていますが、実は豚の記載はないのです。しかし、豚は食用以外の用途が少ないため豚肉=豚と解釈するのが通例のようです。また何故、豚を食べてはいけないのかという点について、はっきり書かれていません。
ハラール(ハラル)
ハラール(Halal)とはイスラム教で許されている食べ物のことです。
逆に禁止されている食べ物のことをハラームと言ったりします。実際に、日本でもハラルマークを掲げる(ハラールの基準を満たした)飲食店や商品(食べ物)も日本で見かけるようになりました。ハラールと一言で言っても、意味は2つあります。
1つ目はイスラム法で合法であること、そして2つ目は健康的、清潔、安全、高品質、高栄養価であることです。ようは、ハラールな製品はムスリムだけでなく、誰にとっても健康的で良いものといった、イスラム教という宗教の枠を超えた世界的な食品基準として認識されるようになっています。
豚という生き物
豚は本来、非常に清潔好きな動物です。
本来、豚は知能が高く、清潔を好む生物で、排泄をする場所は餌場や寝床から離れた決まった1ヶ所に決める習性があるほどです。しかし、飼育環境の劣悪な養豚場に詰め込まれ、人間に不浄(汚い)という濡れ衣を着せられてしまった面があります。しかし、豚という生き物としての特徴を4つここで紹介します。
- 豚は体温調整機能がストレスを感じた時に水中や泥、排泄物の上でもお構いなしに転げまわってのたうつ性質を持つ
- 何でも食べることで、「人間にとって貴重な食物を奪い合う存在」と考えられている
- 牛、羊、鶏、山羊などに比べて腐りやすく、保存性が悪いという生活上の知恵から
- 自然的に近親交配で繁殖する生態に対して倫理的・生理的に嫌悪感が生じる
特に、4つ目に紹介した豚の特徴にあるように、近親交配をする豚の肉を医食同源(健康も食事も源は同じ)に似たような観念からそれを嫌うという倫理的な理由が根強いのはいうまでもありません。
イスラム教にとって豚とは
イスラム教の家庭では、子供の頃から「豚は不潔な動物」という刷り込みがあるため、自然に食べたくないという思いが強くなります。
コーランでは豚のことをこのように書いています。
言ってやるがいい。「わたしに啓示されたものには、食べたいのに食べることを禁じられたものはない。ただ死肉、流れ出る血、豚肉ーそれらは不浄であるーとアッラー以外の名が唱えられたものは除かれる。」(家畜 -アル・アンアーム-6:145)
例えば、日本では犬を食用にする文化はありません。
犬を食べるという発想自体に嫌悪感を感じてしまう人も少なくないでしょう。しかし、お隣である韓国や中国では犬食文化という常用的に犬を食べる文化があります。世界的に見れば決して珍しいことではなく、世界で食用目的にされている犬は年間約2000万~3000万頭とも言われています。
豚と犬では比較にならないかもしれませんが、この価値観のギャップは、イスラム教にとって食用と見ていない豚の価値観に通じる部分があります。
イスラム教が豚を食べない本当の理由
豚は雑食です。
言ってしまえば、イスラム教でなくても倫理的に食べてはいけないと分かっている人間の肉や屍肉(死肉)でも平気で食べてしまいます。実際に、豚は放っておくと、自分の死んだ赤ん坊(豚)も食べてしまうこともあります。
少し大袈裟な表現をしてしまいましたが、ようは間接的に何を食べているのかわからなくなってしまうのは人としての健康管理上よくない、それに宗教的(精神的)にもっと悪いのではないでしょうか。
この内容がコーランに書かれている訳ではありません。イスラム教が豚を食べない理由は諸説あり、解釈や意味づけはコーランに記載がなければ自由です。しかし、決して根拠のない話ではなく多くのイスラム教の信者(ムスリム)が口を揃えて話してくれる豚を食べない本当の理由です。
実際に、牛や羊、鶏など他の食肉を食べる時にも家畜の餌などにハラールの規定があることからも、イスラム教にとってムスリム達の食への考え方が裏づけられると考えられます。
他の理由は?
他にもイスラム教が豚を食べない理由があります。
前途した「豚は不潔な動物という文化的な刷り込み」を除いて、イスラム教で豚が禁止された理由は他に大きく3つ考えられていますので、簡単に紹介しておきます。
理由1 豚の食中毒
現在でも豚はよく加熱して食べた方が良いという暗黙のルールさえあります。
イスラム教の発祥した当時は豚を生で食べる習慣もあり、食中毒が多かったようです。旋毛虫症という疾患は今でもありますが、旋毛虫(代表的にはTrichinella spiralis)に感染することで発症する感染症です。
旋毛虫は豚の筋肉の中、熊や馬、に存在していて、これらの動物の肉を食品として摂取することから病気を発症すると言われ、現在(2016年12月)でも旋毛虫に汚染された熊肉の摂取を原因とした集団発生例(茨城)もあり、未だに世界中で1万人の感染者が発生していると言われています。
心不全や肺炎などから最悪死に至ることもある疾患で、旋毛虫症が解明されたのも19世紀半ばのため、イスラム教発祥の当時に豚を禁忌(タブー)としても何らおかしい話ではありません。
理由2 豚の飼育にかかる資源とお金が見合わない
豚の飼育には莫大な費用がかかります。
大量の穀物を育てる畑と大量の水を確保できる水路や川などが必要になります。イスラム教の発祥は中東(アラビア半島)です。乾燥した地域に適した家畜は牛、羊、ヤギなどの反芻動物の飼育が最適です。
豚は畑を耕す家畜にさえ利用できず、毛皮やミルクも取れませんから用途は食用のみです。家畜としての経済効果はとても悪いため、豚の食用文化が根付かなかったのかもしれません。
豚はエコでないからイスラム教が禁じたという書籍を書いているのが文化人類学者のマーヴィン・ハリス「食と文化の謎 」で興味深い考察でした。
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理由3 豚の衛生管理の難しさ
豚の衛生(健康)管理は今でも簡単ではありません。
2018年9月に起きた家畜伝染病「豚コレラ」のニュースは養豚場にとって脅威でしかありません。これは、日本の養豚技術の水準という話ではなく全世界共通で昔より変わらない難しさなのです。イスラム教発祥の当時でも変わらない、もしくは今以上の厳しさがあると言っても過言ではないでしょう。
実際に中国では2019年2月に豚コレラの猛威が止まらず国際ニュースとなったほどです。豚は病気にかかりやすい、この特徴を知っていてイスラム教は豚を禁止したのではないかと見解を示すのが国際政治学者の高橋和夫氏(ムスリム)。
豚だと知らずに食べてしまった場合
豚だと知らずに食べてしまった場合はどうなのでしょう。
現代では、カップ麺や保存料、添加物など豚そのものというより豚由来(目に見えない、形としてわからない)の食べ物も増えてしまい、原料が特定できない場合も少なくあリません。基本的に豚だと知らずに食べてしまった場合は問題ありません。実際に、コーランには先ほど紹介した文章に続きがあります。
だが止むを得ず、また違反の意思なく法を超えないものは、本当にあなたの主は、寛容にして慈悲深くあられる。(家畜 -アル・アンアーム-6:145)
勿論、一度知ってしまっている場合や注意を怠っている場合はその限りではありません。
イスラム教以外に豚を食べない宗教
イスラム教以外にも豚を食べることが禁じられている宗教があります。
それはユダヤ教です。イスラム教はユダヤ教から始まったと言っても過言でもありません。ユダヤ語聖書レビ記では、「四足の獣のうち、反芻しないもの」の肉を食べることが禁じられています。このユダヤ教の伝統を引き継ぎ、イスラム教でも豚を禁止する信仰が生まれました。
一方で、同じユダヤ教の流れを汲むキリスト教ではエルサレム会議(紀元49年頃)にて規制を廃止したため、聖書の規定に関わらず摂食は自由となりました。しかし、今でもキリスト教宗派の一部には豚の食用を禁じる教会もあるようです。
まとめ
イスラム教にとっての豚という価値観(考え方)や文化を紹介しました。
単にコーランの規律だからという意味合いを深掘り出来た記事になったと思っています。日本人に宗教観を含めた規律と言うと馴染みが無い人も少なくないので、中国の犬食文化との比較は今の日本人とムスリムとの関係に近いなと思って、ずっと書きたかった内容だったのです。
次のイスラム教特集はこちらからどうぞ。↓
あとがき
豚は美味しい。そう思うのは何の先入観のない日本人だからかもしれません。
今回の記事を書いて、改めて日本の食文化を考え直しました。例えば、私も大好きな牛蒡も海外の人からすると、木の根っこにしか見えず食べたくないそうです。まぁ、いくら美味しくても私は犬は食べたくありませんが。
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人肉の味は、豚肉と同じだそうです。だから食べさせない。なぜ現在、新人類しかいないのか。その一つの考え方に、新人類が、旧人類の男を殺して女を犯した。それで遺伝子汚染が広がったという説があります。殺された男たちはどうなったのでしょう。そりゃ喰われたのでしょう。その後、共食いをさせないために、旧人類が、新人類に宗教を教えた。つまり宗教は、女性たちから発生したと考えています。なぜなら、最初に墓に花を手向けたのがネアンデルタール人だからです。
ユダヤ教をモーセに伝えたのは、実母。モーセの5書は旧約聖書の最初の5書。女性たちが、ユダヤ教を守って来ていたことが分かる話しです。新約の時代になっても女性は数に入れらていなかった。手柄は、男のもの。しかし、遺伝子は嘘をつかない。我々の中にネアンデルタール人の遺伝子があるのがその証拠ではないでしょうか。
豚肉主食の中韓人には、未だにあの習慣があるそうですけどね。