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エホバの証人が輸血を拒否する理由は?輸血ガイドラインに合意する病院が多い中、受け入れ病院はあるのか。禁止されるも輸血したらどうなるのか、子供への影響も懸念されています …
特集記事の目次はこちらからどうぞ。↓
第2回 エホバの証人で有名人・芸能人は誰?【国内・アメリカ版】
第3回 エホバの証人はブログがやばい件について【信者以外閲覧禁止】
第5回 エホバの証人の王国会館はキリスト教系の教会として最も質素
第6回 エホバの証人の漫画は無料で読める?二世信者が漫画を書く理由
第9回 エホバの証人は結婚に制約が多く、結婚できないのは本当?
エホバの証人は輸血が禁止されています。
ユダヤ教やイスラム教でも血を食べる事は禁止され、血とは聖書でどのように扱われているのか、宗教的な意味合いを含め簡単に解説しています。
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目次はこちら
エホバの証人とは
エホバの証人はキリスト教系の新興宗教です。
アメリカ発の新宗教として、全世界に857万人の信者を抱え、日本には21万人もの信者がいるとも言われています。エホバの証人の特徴は、独自に解釈した聖書(新世界訳聖書)と聖書へのあまりにも忠実な信仰や宗教生活が挙げられます。そのため、時として現代の常識と乖離してしまう事も多く、社会との軋轢を生みやすい宗教だとも言われています。
その典型的な例が、輸血の拒否です。例え生命の危機に陥ったとしても神の教えに背いてはならないと輸血を拒否する事で有名です。一般的にエホバの証人たちは、医療に関する継続的委任状(医療に関する免責証書)という法律文書に記入し、財布の中などに入れるなどして常に持ち歩き、万が一の時にでも信仰を汚されないよう輸血に対する自身の立ち位置を主張しています。一方で、二世信者の信仰離れは顕著で、輸血を必要とする病気や手術をきっかけに脱会するケースが多発しています。
エホバの証人の輸血拒否事件をわかりやすく
エホバの証人の輸血拒否事件をわかりやすく解説します。
この輸血拒否事件は、輸血拒否をきっかけに医療現場の自己決定権に関わる是非が問われた判例として法学的にも有名となっています。わかりやすくすく概要を説明すると、宗教上の理由から輸血拒否をしていた患者に対し、無断で輸血を行なった医師に対し損害賠償請求した事件です。
医師の言い分は、医療が患者の治療、救命を第一の目的としていること、人の生命が崇高なものであること、医師に救命義務があることを理由に「輸血拒否する事自体が無効だ」と主張し最高裁まで争いました。
輸血拒否事件の論点は、説明義務違反と自己決定権違反に絞られ、「医師は事前に輸血の可能性を認識していたにも関わらず、患者への説明を怠った。その結果、輸血をともなう可能性のあった本件手術を受けるか否かについて意思決定をする権利を奪った。この点で、人格権を侵害したと見做し、医師は責任を負うべき」と最高裁の判決が出ています。
エホバの証人に向けた輸血ガイドライン
輸血拒否と一口に言っても大きく2種類あります。
1つは、いかなる状況に陥ったとしても(たとえ生命の危機に陥るとしても)輸血を拒否する立場(絶対的無輸血)です。もう1つは、生命の危機や重篤な障害に至る危機がない限りにおいて輸血を拒否する立場(相対的無輸血)です。エホバの証人は前者の輸血拒否で、命より戒律(神の法)を重視します。
他にも代替治療として、予め採血しておいた自身の血液を輸血に使う自己輸血などを行うなど個人の判断に委ねられている領域もあります。
15歳未満は親が輸血拒否をしても生命の危険があれば輸血を行う方針に同意する医療機関は多く、エホバの証人も例外ではありません。詳しい輸血ガイドラインは、学会や医連、病院ごとで輸血ガイドラインの同意の有無を確認してみるのも手。
エホバの証人たちを受け入れる病院
輸血拒否を行うと患者だけでなく医師にも負担がかかります。
そのため、多くの病院では上記で紹介したようなガイドラインに合意し、エホバの証人たちの受け入れを拒否する病院も少なくありません。エホバの証人たちからすると受け入れ病院は限られ、無輸血治療を行なっている病院を選ぶしかありません。
無輸血治療の施設が準備されている病院はマイナーで、住まいの近くにない場合には紹介状を出してもらうなど自分で病院を探す必要があります。受け入れ病院を探す手順は下記の4つです。
- 無輸血治療の代替方法を医師と話す
- 無輸血治療の要請は法的書類など書面にする
- 無輸血治療が難しそうなら他の医療機関や医師を探す
- 手術が必要なら治療法探しを先延ばしにしない
エホバの証人が輸血拒否する本当の理由
エホバの証人が輸血を拒否するには理由があります。
実際にエホバの証人以外にもユダヤ教やイスラム教では飲血や血から作られた食物を食べる事を禁止しています。当時、血液を含む食材の加工技術が確立せず現実的な健康を配慮し、宗教的な意味合い(血に関する神の法)を加えて聖書で禁止されたとも言われています。エホバの教えは独自に解釈した聖書に忠実な信仰が特徴で、輸血さえ禁止となり信者は輸血拒否をするのが一般的になりました。
仮に命の危機があっても破ってはいけない血の掟としてエホバの証人に定着した訳(輸血拒否をする宗教的な意味合い)を簡単に説明すると、聖書「血は絶対に食べてはいけない」と繰り返し語られていますが、エホバの証人では直接食べようが輸血によって体に入れば同じ原理だと解釈しているからです。
血をなぜ食べてはいけないのかについては、「命は血に宿り、血は命そのもので神聖なものだから」という解釈が通説です。
エホバの証人が輸血したら
エホバの証人が輸血したらどうなるのでしょうか。
輸血が禁じられる理由は前途の通りで、血は命を表わし神への敬意そのものです。もし仮に、輸血をしたら神への敬意が失われてしまいます。一度でも輸血したら体内から取り除く事は不可能で、二度とその罪は消えないとも言われています。
エホバの証人で禁止されるのは輸血だけでない(エホバのルール)
エホバの証人で禁止されるのは輸血だけではありません。
代表的なルールとして有名なのは、偶像崇拝や競争が禁止されています。偶像崇拝と言えば、人形など宗教的な意味合いばかりが注目されますが、強欲を偶像崇拝として捉えたりします。良い意味で言えば、競争も禁止されるため清楚な宗教生活が想像できるのかもしれません。宗教的なルールが結果として良い方向に向かう場合もあります。
エホバの証人の子供たち(二世信者)
現在では子供たち二世信者の信仰離れが続いています。
子供たちは、偶像崇拝が禁止されているため、学校では国歌、校歌を歌えません。競争も禁止されるため、運動会の参加もNGです。誕生日を祝うことや異教の行事への参加も禁止されるため、クリスマスや初詣、ひな祭りや七夕など季節行事もかなり制限されてしまいます。
家でも競争に関するテレビやアニメ(例えばドラゴンボールやワンピースなど)は視聴できません。加えて、エホバの証人では婚前交渉が禁止されているため恋愛ドラマさえも制限され、子供たちは独特な生活を送らなければいけないのです。
まとめ
エホバの証人は輸血に関する問題が最も懸念されています。
出家した修行僧でないにも関わらず、命より信仰を強要する教えは過激すぎると批難を集め、カルト教団と呼ばれる事も少なくありません。特に、自身で信仰を選んだ大人と違い、子供(二世信者)たちに選択の余地はないため尊厳にも関わると物議を呼んでいます。
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あとがき
エホバの証人は輸血拒否だけでなく献血も行いません。
輸血に加担するという原理から輸血に加え献血も禁止されています。非常時のために、手術に必要な自分自身の血液を格納しておくことでさえ、原則禁止されています。
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