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四国遍路とは何か。四国遍路は地図はスマホアプリか、四国遍路ひとり歩き同行二人という本に頼るしかありません。歩き、バスツアー、自転車、キャンプ気分で宿を取らず車中泊なんてのもあり。ブログで下調べして、四国遍路の距離も知っておきましょう …
お遍路さんの特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
第3回 お遍路の意味【完全解説保存版】
第4回 お遍路とは日本三大巡礼の1つ【人生で一度は訪れたい聖地】
四国遍路は歩き遍路、車遍路(バス遍路)に関わらず、地元の方々とのふれあいがあります。
四国遍路の寺院住職が口を揃えて「最初の一歩を始めましょう」と話します。2015年に日本遺産にも選ばれた四国八十八ヶ所、四国遍路の特集記事が始まります。
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四国遍路とは
四国遍路は本来は修行の1つです。
その修行僧はお遍路さんとも呼ばれ、弘法大師(空海)が開いた霊場や、修行した足跡をたどることを「四国遍路」といいます。八十八ヶ所の札所(お寺)を巡礼することで、心の中に潜む煩悩を取り払い、悟りを開くことができると言われています。
一方で、宗教的な四国遍路ではなく自分探しのために四国遍路を行う人の方が多く四国の大学などでも教育課程に組み込んでいる大学も存在します。
四国遍路には申し込みなどが不要のため、正確な統計がありませんが、四国遍路を巡礼する人数は観光客を含め年間10〜30万人だとも言われています。(歩き遍路は2500〜3000人)昨今では外国人からの人気も集め、米紙ニューヨーク・タイムズ(2015)では四国遍路が世界の観光地ベスト52で35位にランクインしました。
四国遍路の地図
四国遍路の地図はどれも見にくいのが特徴です。
ネットで探してもなんだか、という場合には「遍路のあかり」というスマホアプリ(無料)がおすすめです。iPhone も androidも使えます。四国遍路の地図だけでなく、各札所の情報、案内図、エリア情報(クーポンもあり)なども掲載しています。
四国遍路は八十八箇所あり、四国遍路では札所を巡る順番に決まりはありません。四国遍路で札所にお参りすることを「打つ」といい、一般的に地図など案内に従って四国を時計まわりに巡ることを「順打ち」、反時計まわりに巡ることを「逆打ち」といいます。
一般的には順打ちが基本とされていますが、逆打ちの方が功徳が大きいとされています。しかし、地図など現地の案内は順打ちに従って記載されているため、初心者には難しいと言われています。
四国遍路の札所を日にちを分けて巡ることを「区切り打ち」と呼ばれています。これは四国遍路の札所を一度に巡らず、数回に分け四国を訪れて巡る方法で、近年では多くの人が区切り打ちによって四国遍路を行なっています。
四国遍路ひとり歩き同行二人(どうぎょうににん)
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四国遍路は同行二人という言葉があります。
四国遍路は弘法大師とともに、歩む遍路の道とも言われています。四国遍路のお遍路さんが身につける菅笠にも書かれている「同行二人」という意味は同朋の行者(弘法大師)で、四国遍路の道中は弘法大師と常にともにある(守られている)と信じられています。そのため、四国遍路で使われる金剛杖には弘法大師が宿ると言われ巡礼には準備し持ち歩きます。
四国遍路ひとり歩き同行二人という本がへんろみち保存協力会から出版されています。
地図編と解説編があり、1番の札所である霊山寺の売店にも売っています。地図編には地図と宿泊施設の資料が掲載され宿坊、民宿、ビジネスホテルなど、あわせて約710件の宿泊施設の住所と電話番号が一覧表になっています。
さらにその詳しい位置が、前記の地図の上に表記されているので、現地で宿を探すときも安心です。宿泊施設一覧表には、前後の札所との距離も記されているので、日程の計画をたてるには大変便利です。
解説編には、歩き遍路の基礎知識と作法や、持ち物、歩き方に関するノウハウが解説してあり、さらに、別格霊場を含む238箇所の霊場が一覧になっています。
四国遍路の当日に売店で買うのも良し、事前に注文して予習をするのも良し、四国遍路の必需品の1つです。
四国遍路は歩きが基本
四国遍路は歩きが基本です。
しかし、四国遍路の全長は最短でも約1400km(高野山奥の院まで)もあり寄り道をすれば2000kmを超える事も珍しい事ではありません。それに歩きによる四国遍路は最も費用がかかります。
八十八箇所を歩きで巡礼すると歩きの早い人で約45日、歩きの遅い人になると約60日となります。安い宿に泊まったとしても食費を含め最低1万円/1日は四国遍路の予算として考えておいた方が良いでしょう。
歩き四国遍路は、1日に約25km~40km歩きます。足を鍛えていない人が四国巡礼すると、歩きと言えど2~3日目で足に水ぶくれとマメが出来て歩きに苦痛を感じるようになります。十二番の難所を越えられる人は、全体の半分ぐらいでしょう。そこを越えて四国遍路の八十八番まで到達できる人は3割と言われ、四国遍路が修行と言われる所以の1つでしょう。
四国遍路はバスツアーもある
四国遍路はバスツアーがあります。
四国遍路を区切り打ちで巡礼せず一気に巡礼でき費用も抑えたい場合、歩き巡礼なんて到底考えられない場合におすすめです。各社からバスツアーが発売されており、一部だけを周るバスツアーと全周できるバスツアーがあります。
四国遍路を全周するバスツアーはおおよそ6日間(福岡発)9日間(東京・大阪・名古屋発)の旅程で旅行代金の目安は25万円前後です。一部だけを周るバスツアーは各参拝札所ごとに出発日が設定されていて、旅程は日帰り〜3日間、費用は3〜5万などが多く週末など気軽に巡礼できるようになっています。※阪急交通社調べ
四国遍路は自転車もおすすめ
四国遍路は自転車もおすすめです。
歩きほどではないにしろ、自転車での四国遍路も過酷な道中となります。そして歩きと同様にルート選びによって難易度(傾斜)も大きく変化します。また自転車選びも慎重になる必要があります。長距離、悪条件の道を走ることが多い四国遍路では、ママチャリやクロスバイクでは大変で悪条件下ではロードバイクは使い物になりません。
四国遍路で使われる自転車でベストなのはシクロクロスバイクです。フレームはロード、タイヤは太く悪条件下でも対応しやすく、ディスクブレーキを採用すれば重い荷物を載せていたり雨の日にも制動力が落ちません。
シクロクロスバイクの相場は10万以上ですが、費用対効果は十二分にあるでしょう。(事前に試乗する等して一般的な自転車と比較すれば一目瞭然)
どんな自転車で四国遍路を挑戦する場合にもパンクや故障などに対応できるよう工具や部品など消耗品の準備は十分に用意しておきましょう。
四国遍路は車中泊もあり
四国遍路は車で巡礼するという手もあります。
現地でレンタカーをしたとしても車中泊をすれば、おそらく最も安くそして早く巡礼できます。また、バスツアーのように行程に縛られずマイペースに巡礼できるのも魅力です。車中泊には賛否が別れる所ですが、実際に車で巡礼する場合にキャンプ感覚で車中泊をする人は少なくありません。
四国遍路の費用で最もかかるのは宿泊費でそれを削り他に(食事やお土産など)回すという選択肢ができます。車中泊は道の駅がおすすめで、夏や冬でなければ暑過ぎず寒過ぎず居心地も悪くありません。
車中泊では、夜は蛍光灯朝は太陽の光が差し込むことで睡眠が妨げられる場合があります。また外気温からの影響を防ぐためにもサンシェードやカーテンを設置するのがおすすめです。他にも、耳栓やネックピローなどを使えば車中泊の質をワンランク上げる事ができます。
四国遍路のブログで下調べ
四国遍路はブログで下調べしましょう。
多くのブログで四国遍路の体験談などを記事にしています。定期的に四国遍路を行なっている人のブログもあり、四国遍路の準備や現地でのやる事リストなどアイデアも湧いてきますし、四国遍路のモチベーションとなります。
四国遍路に出かける前、そして四国遍路の道中にも次の日に回る札所や付近のグルメ情報など把握しておけば、四国遍路の楽しみも増えるといっても過言ではないでしょう。
四国遍路は宿の確保が肝心
四国遍路は宿の確保が難しいと言われています。
車を使った四国遍路では問題ありませんが、歩きや自転車での四国遍路の場合には事前に決めておいた予定通りに宿に辿り着けない人が多く、キャンセルをしたは良いが今度は近くにある宿が空いていなかったりします。歩きや自転車の場合、四国遍路に慣れるまでは到着の目安が判断できてから当日予約をするのが無難でしょう。
一番安いのが宿坊(1泊2食6,000円~7,000円)、民宿(1泊2食7,000円~8,000円)、ビジネスホテル(素泊まり5,000円~8,000円)、旅館(1泊2食8,000円~16,000円)、シティホテル(素泊まり8,000円~15,000円)です。
宿坊を持っているお寺は、現在、14ヶ寺~15ヶ寺ぐらいで、宿泊者が減る時期には、営業をしていないお寺、個人客は泊めないお寺もありますので事前の確認が必要です。
四国遍路の距離
四国遍路の距離はルートや方法によって異なります。
車を使った四国遍路で1400km、歩き遍路だと1200kmが一般的です。札所との距離も近場だと数kmですが難所と呼ばれるような札所になると30〜80kmも離れたりします。
一般的に歩きによる四国遍路が約50日前後を要すると言われ、そこから換算すると1日あたり20〜30km前後が歩ける距離だと言われています。勿論、天候や体調などによっても変化しますし、寄り道などをすれば距離も増えます。
まとめ
四国遍路は心で巡礼すると言われています。
歩きが基本ですが、現代では車やバス、バイクや自転車、タクシーという選択もあるようです。歩き以外の四国遍路には賛否両論はあるようですが、地元の方やお寺にマナーと礼節をもって接することがなによりも大切ではないでしょうか。自分の事情にあった遍路の形を見つけてみましょう。
あとがき
四国遍路は仏教徒(真言宗徒)でなくても巡礼できます。
四国遍路は社寺を巡ることで功徳を積むという素朴な信仰です。目的は人それぞれで、真言宗の行として、弘法大師に近づこうという方はもちろん、健康祈願や先祖供養、家内安全など四国遍路を廻る人々の目的は様々です。
とはいえ、社寺を巡る以上、敬意と作法は心がけましょう。四国遍路が単なるスタンプラリーにならないためにも、最低限の礼拝作法は知っておきたいものです。
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