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呪文の言葉には意味があります。本物かどうか科学的研究がされた論文もあり、有名な呪文一覧として厳選して3つだけ紹介します。言霊という特質を考えればオリジナルで呪文を作れるかもしれません …
呪い特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
第2回 呪いの人形3選【アナベルを超えた日本の怖い人形たち】
第3回 呪いは英語で何て言う?
第4回 呪い代行は本物?【徹底調査第1弾】呪い代行業者10選
第6回 呪いの言葉5選【呪文一覧】
呪文はファンタジー世界の特権ではありません。
確かに、五大元素を操るような呪文は現代にはありませんが、そう遠くない未来には実現して欲しい能力(技術)で、言霊の力を考えると可能性がない訳ではありません。呪文とは一体何か、1つ1つ順に解説してゆきます。
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目次はこちら
呪文とは
呪文は呪術的な効果を得るために詠唱される言葉です。
多くは期待する効果によって使い分けられ、呪文の内容は直喩・隠喩、擬音語・節回しなど呪文の言葉には工夫がされています。呪文は宗教的な要素を多く含み、言葉だけでなく儀式(決められた形式)を伴う場合が多く、一言一句正確な詠唱を求める文化もあれば、呪法や呪具の効力を認めて、術者による多少の呪文改変を許す文化もあります。
日本では神社仏閣などで祈祷をする際にも使われ、詩歌になっているものもあります。
呪文の意味
呪文には意味があります。
例えば、呪文として有名な「開けゴマ」の意味を探ってみましょう。開けゴマはアラビアンナイトでアリババが岩の扉を開く時に詠唱した呪文で有名です。誰もが一番気になるの「なぜゴマなのか?」で様々な説が出ていますが、現在でも決定的な意味は示されていません。
ゴマのさやがはじける様子からの連想、ゴマを宝物と見立てた、ゴマの神秘性などありますが、呪文の特徴として神秘性によって効力が高まると考えられています。
そのため、古語や意味不明な言葉を詠唱したり、そもそも呪文の言葉の意味さえ秘密にする場合が多いようです。また、そこから転じて、映画などでは意味不明な言葉の羅列を呪文に使って詠唱している場合がほとんどです。
呪文を英語で表現すると
呪文は英語で Spell です。
呪文を詠唱する場合には chant a spell 、呪文をかける場合には cast a spell と表現します。発音記号は、spél です。カタカナ読みとして発音の目安とするならば、スペェルでしょう。
実は呪文の種類によっても英語表現が細かく違ったりします。例えば、儀式で唱える呪文は incantation 、弱い呪文は charm 、人を言いなりにする魔法の呪文は enchantment と使い分けたりする場合もあります。
呪文は本物か
呪文は本物か科学的にどうなのでしょうか。
呪文の個別性や一般性を明らかにするべく、呪文とそれ以外の知識や実践、たとえば科学、医療、宗教などとの相互関係を調査するデータはいくつかあります。
「最強の呪術師。どんな問題も解決します!呪い祓います。効果は 100% 保証!!」
ロシアの新聞の広告欄には連日、このような文字が掲載されます。また、書店に行けば、実用書としての呪術書があふれています。それらはkoldun/ koldun’ia、znakhar’/ znakharkaなどを自称する者による著作で、恋の呪文、邪視よけの呪文、各種病気治療の呪文など、生活のありとあらゆる場面で役立つ呪文及び呪術儀礼が満載されています。
呪文が科学的に語られる際に頻出するのがエネルギー、バイオフィールドなどの用語である。これらの言葉は、革命前の民族誌には呪術の当事者(呪術をかける者、呪術 をかけられる者、呪術を解く者、その他呪術を信じる者)の言葉として登場することはまずありませんでしたが、現在では呪術の原理の説明として、日常的に一般の人々の口からも出てくるようになりました。
祖先から伝えられてきた呪文が効くのは、実は呪文がプログラムとして人のバイオフィールドに作用するからであるという説を基に、科学的な研究がなされています。
呪文の科学的研究
呪文とは何かを追求した研究の代表的なものとして、N. ポズナンスキー著『呪文』がある。1913年に書かれ、1917年に公刊されたこの本は、呪文研究の集大成で一部を翻訳・抜粋しています。
彼によると呪文とは、要求されるすべての条件を満たした場合に何らかの結果を生じさせることができ、chary以外の方法では自然の掟も個人の意思も決してあらがうことが出来ない、 と信じられている唱えごとです。ここにある「すべての条件」が具体的に何を指すかに 関しては、個別の民族(宗教)誌に記述されているので個別に特定しません。
「民衆が信じるところによると、この言葉の力は言葉自体と、言葉を詠唱する時間に存在する」、「もしも言葉だけでなく魂から正しく呪文を唱え、その際、定められたすべての条件を守り、密かに伝えられた通りの動作を行うこと ができるなら、その人は望みを叶えることができると信じられている」などと発表されています。
呪文は多くの場合、唱えるべき時、場所、方角、何に向かって唱えるか、 唱える回数、その際の声色、呪文に伴う所作、禁忌などについて規定されています。本物の呪文は、呪術師から後継ぎの呪術師にのみ伝えられる伝統的なものだと言われています。
例えば、「農民が信じるところによると、呪文は死に際に差し向かいで、近親者の誰かに口伝されます。呪文は絶対の秘密で、伝えられた者もまた、死ぬまで呪文の秘密を守る」と言われています。
他人に明かしてはいけない理由は、「呪文をおおっぴらにしゃべってしまうと、呪文を唱える力は失われ、力の失われた呪文だけが残される」と信じられたからです。
伝統的な観念において、呪文の効力は言葉そのもの、儀式を含めた呪文に伴うあらゆる決まり事、その秘密性にあると考えられています。これらの規定を守れば、超自然的な力が発動し、望みを叶えることができると発表しています。
呪文の言葉
呪文の言葉は現代にも残っています。
現代でも呪文と知らず、日頃から詠唱している場合もあります。代表的なのは「痛いの痛いの飛んでゆけ」という呪文です。この呪文を詠唱すると子どもが泣き止むのは何故なのでしょう。呪文というより「おまじない」と言った方が良いかもしれませんが、実は「まじない」という言葉も漢字にすれば「呪い」です。
子どもは素直で直感的で、大人に比べ自然に近い状態(第六感が敏感)のため、呪文の効果も働きやすいのかもしれません。また、呪文として意識していないかもしれませんが、「いただきます」や「ごちそうさま」です。神への感謝に加えて、命を支える食物や、その食べ物を生み出す天地の恵み、それらを含めた関わったもの一切によって、我々が生かされていることへの感謝を表現した呪文と言っても良いでしょう。
挙げればキリのない真実の忘れられた呪文が、現代でも私達の生活に根付いていると言っても過言ではないでしょう。
有名な呪文一覧
有名な呪文を一覧にしました。
九字法、摧魔怨敵法、吐普加美依身多女など有名な呪文を3つ厳選して一覧にしています。
九字法(くじほう)
日本で最も有名な呪文は九字法です。
主に修験道や陰陽道を中心に伝わっている呪文です。中国の道教に由来するもので、六甲秘呪と言う魔除けの呪文があり、「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・前・行」と言う九字の呪文を詠唱します。
もともとは護身法としての呪文でしたが、怨敵を滅する有力な呪文として使われるようになりました。日本の九字の呪文は元来の型とは少し異なり、宗派によっても詠唱する呪文の文字は多少異なっています。修験道では「臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前」の九字が呪文として詠唱されます。
九字法には、九字印を結ぶものと、四縦五横印を切るものと2種あります。呪文の際に九字印を結ぶ場合は、九字を1字ずつ詠唱しながらそれぞれの呪文に対応する印を結んで行きます。印は順番に、金剛鈷印、大金剛輪印、内獅子印、外縛印、智拳印、日輪印、宝瓶印の9つです。
呪文の際に四縦五横印をきる場合は、刀印宝あるいは早九字とも呼ばれ、日本指を立てた剣印を結び、九字を1字ずつ詠唱しながら、横・縦と素早く虚空を格子状に切ります。
どちらの場合も、憎い相手に向けて九字の呪文を唱える事で自分の思念を相手に送り込み、相手の状態を悪化させる事ができます。九字の呪文を使って相手を呪ってしまった後に、呪いを中止せざるを得ない場合には「チンキリ・キャハ・ハラハラ・フヨランバ・ソワカ」という呪文を3回詠唱すれば良いと言われています。
摧魔怨敵法(さいまおんてきほう)
摧魔怨敵法は主に敵対する国家や一族を滅ぼすために行われる呪文です。
密教の呪文の中でも強力な部類で、時として一個人を呪殺するためにも詠唱されるもので、またの名を転法輪法とも呼ばれています。空海によって中国から輸入された転法輪菩薩摧魔怨敵法を典拠とし、真言宗東密二流のうち小野流の始祖(仁海)によって初めて詠唱されたと言われています。
実際に保元の乱で、後白河天皇の命令で詠唱され、敵対する崇徳上皇の勢力を打ち破ったとされています。
この呪文は儀式を伴い詠唱され、転法輪筒と呼ばれる高さ18cm、直径4cmの円筒(素材は苦木)を準備し、呪文に使う敵対者の紙人形を用意します。頭や腹の部分を不動明王に踏ませた後で、その部分に敵の氏名を書いておきます。
準備が整ったら、調伏用の三角炉を置いた護摩壇の中央に転法輪筒を配置して儀式を始めます。安息香を焚き、滅ぼしたい敵の紙人形を折りたたみ筒の中に入れます。
摧魔怨敵法の本尊への祈りを終えた後、十六大護の神々などを勧請し、観想によって多数の神々と一体化知って敵を滅ぼします。神々を召喚するために詠唱する呪文(真言)は、「ノウマクサマンダ。ボダナン・アク・サンバタラ・パラ・チカタ・ボタギャタンクシャ・ボウジシャリヤ・ハリホーラキャ・ソバラ」です。
吐普加美依身多女(とおかみえみため)
吐普加美依身多女は神道の唱え言葉(呪文)です。
本来、神道では特別な呪文の詠唱はありませんが、神社に参拝するときや神棚を拝むときには、「祓え給い、清め給え、神かむながら守り給い、幸さきわえ給え」(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)と詠唱する場合もあります。神道では自らの祓い清めが信仰的にも神様に近づくための大切なおこないとなっているからです。
吐普加美依身多女は印や儀式を必要とせず詠唱するだけで効果が期待でき、「遠神能看可給」(遠つ御祖みおやの神、御照覧ましませ)、あるいは「遠神笑美給」(遠つ御祖の神、笑ほほえみ給え)といった意味で詠唱されてきました。もともと、占いに用いられた呪文なので、「神様の御心があきらかになりますように」という意味で詠唱されきたのではないかと言われています。
日本では、古来より言葉には霊力が宿り、口に出し詠唱することによって、その力が発揮されるという言霊の信仰がありました。神社にお参りする際に具体的な願い事を声に出して詠唱するのも、こうした信仰に基づくものです。
呪文はオリジナルでも出来る?
先ほど紹介しましたが日本語には言霊があります。
国際言語として一般化している英語には言霊という単語はありません。日本語だけに言霊が宿るとは言いませんが、少なくとも日本では言葉に力があり、声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされています。
その原理を使えば、呪文はオリジナルで作りだす事が出来るのではないでしょうか。いずれ、科学的な証明がされる時代には言霊による呪文の開発・商用化がされ決して呪文はファンタジーな世界だけのものではなくなるかもしれません。
まとめ
呪文は宗教でよく使います。
呪文という言葉の意味を少し広げれば宗教行為で詠唱する言葉は全て呪文と言っても良いでしょう。記事の中でも紹介しましたが、「のろい」と「まじない」は紙一重です。または、呪文の真実は両面を備えているのかもしれません。
あとがき
呪文が使えるようになれば真っ先に使いたい呪文は?
そう聞かれれば、私は空が飛べる呪文を使いたいですね。でも、現実的には体温や空気、虫や鳥などが口に入ったり夢と現実とのギャップに苦しみそうですが(笑)
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